逆ハーは別に狙ってない！！！【東リベ】

予兆.4 ページ33

パ｢オラァッ｣


長内への怒りを抑えきれずに殴り掛かる


けれど、容易に避けられまともに顔面にくらってしまう


そのまま倒れ込むパーちん


長｢はい♡所詮中坊レベルぅ｣


ペ｢パーちん！！｣


ペーやんとタケミチだけが焦った様子で長内を見つめる


長｢なんか愛美愛主に喧嘩売るって聞いてなぁ｣


長内が指を鳴らせばゾロゾロと特攻服を着た男が工場内に入ってくる


変わらずマイキーの肩に頭を預けたままそれを見ていた


長内の何が良くてついて行ってるのか分からないけど、類は友を呼ぶって言うだけあって、誰も彼もが酷く憎たらしい顔つきだ


中坊相手の喧嘩に鉄パイプ持ってきてる時点でまともな喧嘩じゃない


長｢戦争だぁ♡｣


この後マイキーに一撃でノされるなんて微塵も思っていない長内は楽しそうに笑った


『つまんなーい』


展開のわかってる喧嘩を見てるものほど退屈なことは無い


小さく呟いてマイキーの肩にグリグリと額を押し付ける


その頭を優しく撫でながら座ったまま長内を見据えるマイキー


一触即発とでも言うのか


周りの気温が下がったような錯覚に陥る


肩から軽く頭を離した隙にマイキーは立ち上がって長内の前へ立ち塞がった


長｢中坊連合のマイキーちゃーん♡｣


煽るように長内が顎を上げて見下している


思わず漏れ出る欠伸を隠すこともせずその様子を見守る


マ｢中坊相手にこの人数で奇襲。イメージ通りのクソヤローだね長内クン｣


マイキーも負けじと煽りに行く


長｢あ！？聞こえねぇよチビすぎて｣


わざわざ耳に手を当ててさらに煽り返してくる


小学生みたいな煽りだなぁと思いながら脚に肘を乗せて頬杖をつく


まだ私の出番じゃないから体力は温存


タケミチが12年後の長内とのギャップに見つめていると、長内に絡まれてしまう


いつの間にか復活していたパーちんがタケミチを殴る長内の腕を止めた


ペーやんがタケミチを諭すがタケミチの考えとは違うからかタケミチの顔は不安で塗りつぶされていた


パーちんが再び殴りかかるがその拳が届く前に顔に何発かもらった


長内の方が場数も多ければリーチも長い


頭を使って喧嘩をしてないパーちんにゴリ押しできない長内が相手では分が悪いのは当然だ


パ｢こんなパンチじゃアリも殺せねぇぞ｣


既に意識が飛びかけてるパーちんの声は虫の泣くような声で思わす顔を顰めてしまう


痛々しいその姿に、被害者女性の姿が脳裏に浮かぶ

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