逆ハーは別に狙ってない！！！【東リベ】

予兆.5 ページ34

長内のこと刺してしまったパーちんの気持ちが痛いほどわかって、胸が痛い


むしろ、友人ですらない私すら長内への怒りが生まれたのに、親友だったパーちんからしたらもっと憎くて仕方がないのだろう


ペ｢パーちん！！｣


マ｢ペー！黙って見とけっつったよな？｣


パーちんのことが大切なぺーやんは耐えられず駆け出そうとするがマイキーの一喝に足を止める


それにタケミチが｢止めましょうよ！！！｣と食ってかかるが、マイキーはうっすら微笑んで


マ｢なんで？まだ諦めてねぇじゃん｣


と言った


信じられないと言った顔でマイキーを凝視したあと、ハッとしたように私の元へ来たタケミチ


『え？え？何？』


武｢Aさんが言えばマイキーくん止めてくれるかもしれない！！これじゃあ拷問だっ｣


苦虫を潰したような顔で切に頼み込んでくる


『えぇ....そんなわけないじゃん。マイキーが言ったことは絶対だし、それに私も止めるつもりないし....』


戸惑って赤裸々に自分の考えを話してしまう


それに対して、さらに信じられないと言った顔を直で向けられてしまう


『はぁ....あのね。これはパーちんが始めた喧嘩なの。

パーちんの気が済むまでやらせてあげないと、パーちんの悔しい気持ちが消化できないでしょ？だから私もマイキーも止めないの』


タケミチって不良の世界にいる割には純粋でおばちゃん胸が痛くなっちゃうよ....


パーちんの姿に胸を痛くしてるのはタケミチだけじゃない


でもそれでも止めないのはパーちんの気持ちを大事にしてるから


私はみんなの気持ちもパーちんの気持ちも大事にしたい


タケミチと話してる間に、パーちんが長内の猛攻に耐えられなくなってしまう


倒れ込みそうなパーちんをマイキーが支えた


パ｢ごめん....マイキー。オレ...ふがいねぇなぁ｣


顔を何発も殴られ、くぐもった声が聞こえる


マ｢何言ってんの？パーちん！オマエ負けてねえよ｣


その言葉を聞いて愛美愛主の連中が囃し立てるようにバカにする言葉を口々に叫ぶ


みっともなくて見ていられない


マイキーはそんな言葉たちを無視して長内の前に静かに立つ


嬉々として応戦しようと煽る言葉を口にする


しかし、その言葉を言い切る前にマイキーの足は長内のこめかみを捉えた


そのまま長内の頭は遠心力と重力で地面に叩きつけられる


....多分人の頭からしてはいけない音がした


動かない長内に愛美愛主の連中の開いた口が塞がらない

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