お館様のお子様はのびのびと生きたい。【鬼滅の刃】

拾参　「家族というもの」 ページ13

善逸は帰って行った。
炭治郎を探すも先に帰ったのか居なかった。

仮とは言え婚約者が出来るとは思わなかった(他人事)
甘露寺様に言ったら盛り上がりそう。





『私も帰んなきゃなぁ....』





私一人だけになった会場でそう呟いた。


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家に着いた時にはもう夕方だったけれど師範はちゃんと居た。
約束通り、庭に。

若い男で、隙がありそうだが全くない(矛盾)
礼儀正しいけど怖かったことが何回かある。





『お久しぶりです』


「ご無事で何よりです。どうでしたか？」


『仮の婚約者が出来ました』


「そう、ですか.....貴方に婚約者.....くくっ」


『いや何笑ってるんですか』





その書物破ってやろうか(地味)
師範はひとしきり笑うと、笑顔で言った。





「生きて帰って来てくれてありがとうございます」


『！...どういたしまして』





「今日は貴方が好きな天ぷらですよ」と頭を撫でて師範は部屋へと入って行った。
お館様のご厚意で、師範と一生に生活しているのだ。
もちろん最初は緊張したり距離感に戸惑ったりしたけど、今は兄の様な存在だ。
師範だけれど(知ってる)

部屋に入る前に隣の実家、お館様の元へ向かう。





『失礼します。Aです』


「入っておいで」





久しぶりに聞いた父上の声は、ひどく安心した。

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