お館様のお子様はのびのびと生きたい。【鬼滅の刃】

拾肆　「小さな幸せが集まれば大きな幸せへと変わる」 ページ14

鬼殺隊に入隊出来た事を報告する。
「大きな怪我がないなら良かった」と父上は微笑んだ。

言おうか言わないか迷ったけれど、次会えるかも分からない状態で言わないことは後悔しそうだから言うことにした。炭治郎たちのことを。





『最終選別で仮の婚約者と友人が出来ました』


「それは私も嬉しいよ。どちらも大切にね」





『御意』と答えて失礼した。

言えた。やった。嬉しい。とか思っていたら、最終選別の双子の弟妹と会った。





「姉上」


『？』


「入隊おめでとうございます」


『ありがとう』





...？いつもならこれで「失礼します」と言って動くんだけど。
何か言いたそうな雰囲気なのは分かる。





「...ありがとうございました」





妹がそう言うとお辞儀して今度は歩いて行った。
...この(可愛い)子たちは私の弟妹なんですよ(知ってる)
あげないからね(何も言ってない)

滅多に見られない少し緊張した姿は家族にしか分からないだろう。
それがとても嬉しくて『あぁ、今日は良い日だ』と溢すのも仕方ない。

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