その１２８：頭痛とか全部吹っ飛んだわ ページ36
☆
なんだかんだで夕食を終え、宿舎に戻った後。趙の呼び出しによって、イナズマジャパンの皆とほたるはミーティング室に集っていた。
勝手に食堂を抜けた挙句、他所で夕食を済ませてしまったことに対する説教かとも思ったけれど、それに関しては用意周到な野坂があらかじめ話をつけてくれていたらしく、特に問題にはならなかった。それならば、一体何の用でこの場を設けたのか。到底検討もつかない稲森たちは、騒めきながらも趙の話の始まりを待つ。
「(ず、頭痛が)」
そんな中で、少しいつもと様子の違う人物が一人。それは、席につきながらじっと身を縮こませているほたるだった。
どうやら例の頭痛が再び悪化したらしく、その顔色は優れない。それでも皆に異変を悟られる訳にはいかないと、ほたるは歯を食いしばりながら痛みに耐える。
「(色々考えてたせいで、せっかくのお好み焼きは全く味しなかったし。ほんと、なんで今になって頭痛が悪化するかな)」
宿舎を出て店に入ってからのことも、記憶に
ともかく、とてもじゃないけれど今のほたるに趙の話を聞く余裕はなかった。
「それでは、これから緊急ミーティングを始めますよ！」
それでも、趙はいつも通りにミーティングを始める。素直に体調が悪いと言い出せばいいものを、ほたるは意地でもそれを口に出そうとはしなかった。
「試合後のミーティングでも言いましたが、まずは皆さん、今回の試合もお疲れさまでした！ そして、一星くん。よくぞ自分自身に打ち勝ってくれました。イナズマジャパンの一員として、今後ともよろしくお願いしますね！」
「は、はい！」
趙の言葉に、一星は気合十分に返事をする。それに続くように稲森たちが次々と「よろしく」と声をかければ、一星は嬉しそうに笑った。
「では、ここからは本題になります」
いつも通りの妙に胡散臭い笑みを浮かべながら、趙は楽しげにそう話す。一体何を言われるのかと、その場の空気は一瞬にして静まり返った。皆の注目が趙に集まる。
頼むから早く終わってくれ、なんて念じながら、ほたるもそっと趙のいる演壇へと視線を注ぐ。そうして彼の口からあっさりと告げられたのは、恐らく誰も想像していなかったであろう衝撃的な言葉だった。
「──六連星ほたるさん！ あなたはこれにてお役御免です、お疲れさまでした〜！」
「……は？」
ほたるの素っ頓狂な声を最後に、ミーティング室に静寂が流れた。
その１２９：うちの監督レスバ最強かよ→←その１２７：え、食堂は？
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coopee - 初めてコメントさせていただきます！久々にイナイレの占ツクをあさっていたら、まさかこんなにも素敵な作品に出会えるとは思ってもいませんでした。主さんのペースで、完結まで頑張ってください！ (2021年2月18日 17時) (
レス) id: 2eec394d2f (このIDを非表示/違反報告)
鮭の神様(元 レオ)(プロフ) - わぁぁぁぁ！！！続きが更新されてる…！！！楽しみにしてました！！！更新ありがとうございます！！！変な時間に申し訳ございません。これからも無理せず頑張ってください！ (2021年1月25日 2時) (レス) id: 86c31a4b24 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - 奏さん» 大変長らくお待たせしました…！！変なところで切ってしまってごめんなさい；超マイペースではありますが、これからも完結目指してなんとか頑張っていこうと思います…！コメントありがとうございました！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: 2935309ddd (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - 華兎くんさん» ご心配をおかけしました…！長い間お待たせしてしまい申し訳ないです。これからも楽しんでいただけるよう頑張ります、コメントありがとうございました！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: 2935309ddd (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - ゆめのわたしさん» コメントありがとうございます。大変長らくお待たせいたしました…！完結までお届けできるよう、これからも頑張っていきます…！！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: 2935309ddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめこ | 作成日時：2020年5月1日 21時
