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編集作業を終えて、ひと息つこうとスマホをつけると「新着メッセージ」の文字。


スタッフさんかな。次の企画会議って明後日だったっけ。

通知をなぞってロックを解除すると、あろまからのメッセージだった。



"お前の元カノ捕まえた"



お前の 元カノ 捕まえた……?

はぁ?!



送られてきた時間を見ると一時間近く経っていて、すぐさま電話をかけた。



「も、もしもしっ?!」
「お〜、遅かったな」
「遅いも何もどういうことっ?Aちゃん捕まえたって何?!」
「うるっさ…さっき駅前で見かけたから捕まえたの」
「えぇ…何してんのあんた…」

『もしもし、ふぶちゃん…?』
「あ、Aちゃ…」
「お前の大事な大事なAチャンは預かった。俺の好きそうなお菓子とジュースを持ってえおえおん家に来い。じゃあな」



ブツッと切られた電話に呆然とする。

もはや誘拐事件のような内容に、えおえおの家に来いってことはえおえおも居るから大丈夫か。と能天気な自分が安堵する。


俺のことを「ふぶちゃん」と呼ぶその声に、胸が苦しくなった。


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作者名:二子 | 作成日時:2019年6月3日 13時

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