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その日の夜、彼の夢を見た。



どこだか分からない広い部屋。ダイニングテーブルに向かい合って座る私たち。


あの日のように、ただ静かに涙を流すあなたを見つめる私。

─────泣かないでふぶちゃん

声が出ない。


どうして泣いてるの、どこか痛いの?答えてよふぶちゃん。



腕を伸ばしても届かない。
何もしてあげられないもどかしさにハッと目が覚めた。


AM4:53

夢の中で伸ばした手を天井に向けて伸ばしてみた。
倦怠感を覚えて、重力任せに下ろした腕がポフンと音を立て落ちる。



『会いたい…』







この日、私は初めてズル休みをした。


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作者名:二子 | 作成日時:2019年6月3日 13時

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