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仕事を終えて携帯を確認すると、えおえおさんからメッセージが届いていた。


"お疲れ様。
仕事終わったら連絡して。"


一緒に送られてきた知らないキャラクターが、こちらに敬礼している。


"お疲れ様です。今終わりました!"


最寄り駅に着いた頃、携帯が震えて着信を知らせる。「えおえおさん」と表示されているのを確認して、受話器マークをスライドさせた。



「もしもし、お疲れ。今どこ?」
『お疲れ様です。今〇〇駅ですよ』


久しぶりに聞く先輩の声は相変わらずのんびりとしていて落ち着くなあ。

駅に吸い込まれていくサラリーマンやカップルを見渡して、邪魔にならないよう電光掲示板の柱に移動した。



「今から会えない?飯でもどうかなって思って」
『今からですか?あー…今日はちょっと無理です、すみません…』
「そっか、いいのいいの、気にしないで。」


生存確認したかっただけだからと言う先輩に、変わってないなーと嬉しくなった。

と、同時に用もないのに断ってしまったことに罪悪感を感じる。

今はまだ、彼の面影を感じてしまいそうでどうしても会う気になれなかった。


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8→←6 f side



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作者名:二子 | 作成日時:2019年6月3日 13時

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