14 ページ14
.
私にギュッとしたままのふぶちゃんの肩越しに、ドアの隙間から私たちを凝視するえおえおさんとあろまさんが見えて、すみません、と口パクで伝えると揃えて親指を立ててグッジョブされた。
それにクスクス笑うと、気付いたふぶちゃんが振り返ってカーッと耳が赤くなる。
「お熱いですなぁ、えおえおさん」
「うんうん」
伸びをしながら出てくるあろまさんと、それに続くえおえおさん。
そっと離れた腕に若干の寂しさを感じてふぶちゃんを見つめると、目を細めて微笑まれる。
「コイツ、Aチャンいないとシケたツラばっかしやがるから。頼んだよ」
頭をグリグリと雑に掴まれるふぶちゃんに、大切にします、と誓った。
「んじゃあ、お前ら帰れ」
「えっ」
「元々えおえおとゲームしようぜって約束してんの。ほら帰った帰った」
『お世話様でした』
「じゃあなFB。Aちゃんまたご飯誘うわ」
「じゃあな」
『いつでも誘ってください』
えおえおさんに見送られて帰路につく。
自然と繋がれた手に頬が緩んで、ふぶちゃんを見ると私の大好きな笑顔がそこにはあった。
.
76人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:二子 | 作成日時:2019年6月3日 13時