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154 TH ページ5

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ジョングクとの電話を終えて

真っ直ぐにジニヒョンを見つめた




JI「...行っておいで、テヒョン」




会話を聞いていたヒョンは


ほんの少し眉を下げてそう行った




TH「...うん。行ってくる」




ヒョンは先に宿舎に戻るらしい。

ジョングクが心配みたい






この時は知らなかった




ジニヒョンがどんな気持ちで俺を送り出したかなんて。









スタジオを飛び出して


人目も気にせず大きく手を振ってタクシーを捕まえた




そのまま揺られること数十分。


目的地のマンションに着いた頃には8時をとっくに過ぎていた




マンションの前にAは立っていなかった




A、俺との約束忘れちゃったの?




一人マンションの前に立ち尽くす。




こんな時、どうしたらいいかなんて決まってる






部屋に行ってみよう




我ながら行動力はあるほうだ。


帰っていなければ、走ってでも辺りを探せばいい。






必ず俺がAを見つけ出す







部屋の前までやってきて


今更俺の心臓はバクバクと大きな音を立て始めた



でも いつまでもここに立っているわけにはいかない。



手に汗を握りながらインターホンを押した





TH「...」





誰も、出てこない。



やっぱりまだ帰ってないのかな





TH「A...」





今どこにいるの?





TH「会いたい...っ」





不安のあまり声が震える


ダメ元でドアの取っ手に手を掛けた時





ガチャン





音を立ててドアが開いた





TH「っ、」





Aはきっと、この部屋の中にいる





お邪魔しますと声をかけてドアを開くと






「てひょ、さん、」






チャイムに気づいていたのか、

重い足取りで玄関にやって来たAがいた





その目は赤くなっていて


頬が濡れていて






TH「Aっ、!」






儚くて愛おしかった






TH「ばか...心配かけんなよ...っ」






放り投げるように靴を脱いで


彼女を思い切り抱きしめた






「てひょんさん、わたし、わたし...っ」




TH「いい。今はなにも言わなくていいから...


Aがちゃんとここに居るって、感じさせて?」






涙を流しながらコクコクと首を何度も縦にふるA





誰が君を泣かせたの





誰が君を傷つけたの






TH「A、俺がいるよ?

俺を頼って、?俺を信じてよ...っ」






今だけは俺のAで居て。





弱い君も全部、俺に任せて。



.

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すずな - めっちゃよかった!泣 (2019年3月15日 18時) (レス) id: 79ed1afc42 (このIDを非表示/違反報告)
hrk - こんなに感動する作品初めてです、(泣) もう1回読み返してきます(泣) (2017年11月27日 19時) (レス) id: dbcad0bea1 (このIDを非表示/違反報告)
さのふたば(プロフ) - この作品が1番面白いです!! (2017年9月3日 1時) (レス) id: 43830a227c (このIDを非表示/違反報告)
NY(プロフ) - 面白いです!!!いやぁー、感動ですね。常に涙を流してないといけない状態です笑 (2017年7月25日 1時) (レス) id: ada9a5c8df (このIDを非表示/違反報告)
Aya - 涙、涙、涙…。凄く感動しました…。なんか胸の奥がギュッてなりました!続きがどうなるのか凄く凄く気になって、楽しみで仕方ないです( ^ω^ )更新待ってまーす! (2017年6月23日 21時) (レス) id: b8aaae0a14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆー | 作成日時:2017年2月27日 2時

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