【銀魂】ドSとチャイナ娘と団長さんとドーナツと…

17幕　神威の客 ページ18

〜神威ｓｉｄｅ〜
ノブメのヤツ、どうしたんだ？


俺は今、地球に向かってるところ。晋助たちの話が終わったから
さっき春雨に一回戻って、一夜明けたから地球に向かってるってワケ。

結局あの後、俺とノブメはドーナツを買った後、そのまま鬼兵隊の船に戻った。
鬼兵隊はもう少しあの星、『紫窄(しさく)』に留まるらしい。
ノブメとあの顔の長いおじさんは一足先に地球に帰ったのだ。



―――― どうしても、昨日のノブメの言葉が頭から離れないんだけど…。



俺は深く考えるのは御免なので、阿伏兎に仕事とあと色々押し付けて部屋で休みに向かった。
ふとでかいフロント式の窓の外を眺めると…


威)「！？…あの船は…」


俺はある一隻の宇宙船をスカイブルーの目で認めた。
その船は、昨日地球に戻ったハズなのに…


威)「なんであの船が…？ もしかしたら……」


俺はそう推測した瞬間、自室でサボろうとするのをやめ、阿伏兎のいる部屋に向かった。



俺は部屋の前まで来ると、結構強情な鉄鋼の扉をいきおい良く吹っ飛ばした。
ドガーンッとイイ音が室内に響いた。

室内にいた団員たちは俺の姿を見るなり、「やれやれ、また団長は…」と
いつものことのように呆れ顔をした。

ま、たしかにいつものコトだしネ！(*＾＾*)


阿)「団長、何度やったら気が済むんだ!! これでもう８０回目だぞ！?
少しはモノ壊さずに過ごせねェのか!?」

威)「良く数えてたネ、阿伏兎(＾＾) 偉い偉い。
でもこれが俺のスタイルになんだ。 邪魔すると、殺しちゃうぞ♪(*＾ω＾)」

阿)「はいはい、勘弁しろよ。…それより、サボるんじゃなかったのか？
ついさっき、そういってただろ」

威)「いや〜、さっきアレ見ちゃったから気が変わったんだ、俺」

阿)「アレ…？？」


阿伏兎は訝しげに俺に訊ねた。

だが、その時一人の団員が叫んだ。


団員)「団長、副団長！ 第７師団の船が怪しい船を関知!!
この船は囲まれています!!」

阿)「何だとっ!? 早く他の師団にも知らせろ!!」

威)「その必要はないヨ、阿伏兎」


俺は静かに団員と阿伏兎に話し出した。


威)「だって“見廻組”(アレ)は俺の客だから」

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