18幕 初めて心の底から信じた女は・・・ ページ19
〜神威ｓｉｄｅ〜
威)「ココの船の入り口開けて。見つかったら上に告げ口されちゃうから、早く」
俺の命令に団員たちは顔を見合わせたが、しばらくして渋々従った。
第７師団の船内に入り口の扉が開く音が響いて、この部屋にまで振動が聞こえた。
そして、開いた隙間から少しずつ見廻組の船が入ってきた。
俺は出迎えるため、部屋を後にして宇宙船の入り口に向かった。
何故か阿伏兎のヤツもついてきた。
威)「…なんで阿伏兎までついてくるの？」
阿)「まだ説明してもらってねェぞ？ お前さんの客とか言っていたが…、奴等何者だ？」
阿)「やだナ〜阿伏兎ぉ(*・��З・) 昨日あったばかりだろ？
忘れんの早過ぎだヨ。老化進行めちゃくちゃ進んでるみたいだネ」
阿)「ッ!!…まさか、見廻組か!?
やめろ、団長！ まだ素性も知れない連中だぞ!?そんな簡単に信頼は…」
威)「できるさ」
俺は阿伏兎の言葉を遮った。一方で俺の言葉に阿伏兎は目を丸くする。
威)「たしかに見廻組と目的だって違うかもしれない」
阿)「だったら！…威)「だけど阿伏兎」」
また俺は言葉を遮る。
威)「俺が信じてるのは“見廻組”でも“あの顔の長いおじさん”でもないヨ。
俺が信じてるのは…
ノブメ自身だよ」
阿)「団長…」
威)「なんでか分かんないけど、ノブメは信じて良いと思うんだ。
お前は信頼できるワケないと思うけど、俺はあの娘を信じる。
…いや、“信じたい”…カナ…」
阿)「…お前さんがそんな事言うなんて初めてだろ？
あの女に何を感じてる、団長？ 一体あの女に何されたんだ？」
俺は阿伏兎のこの言葉に何故か怒りを覚えた。
―――何された･･･？
威)「阿伏兎。あんまりノブメ舐めてると…殺すぞ？＾＾*」
いつもとは違う、笑っているけど殺気を含んだ低い声で阿伏兎に言ってやった。
阿)「……っ」
俺のいつもとは違うオーラに気づいた阿伏兎は、黙ってさっきの部屋に戻っていった。
さすがに驚いたのだろう。
だが、今は俺自身のほうが自分に驚いていた。
いままでこんなに女に…いや女、男関係なく、他人をこんなにも想った事などなかった。
だが、今回はノブメと戦ったワケでも強さを試したワケでもない。
ただ強ければ気に入り傍に置き、弱ければ躊躇いなしに処分していた。
その俺が強い弱い関係なく、他人と言葉を交わし、初めて心の底から信じたヤツ。
・・・・・・それが、・・・“信女”。
ーーーー
信)「……」
19幕 無神経な質問の答えと兄妹仲（信女回想）→←17幕 神威の客
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胡乱 - 読ませていただきました！もうホント最高ですた！d(´▽`)bもともと沖神は好きだったんだけど威信のことよく知らなくて…でもめっちゃ好きなりました！！続編も楽しく読ませてもらいます！ (2018年3月30日 12時) (
レス) id: eb800c7b82 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き！！！ - すっごく面白いです！沖神最高ですね！威信も良いし………はぁぁ………最高です。続編も頑張って下さい！直ぐ見に行かせて貰います！応援してます！ (2018年2月27日 17時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
プリンちゃま(別垢)(プロフ) - nonさん» ありがとうございます！(｀・ω・´) 更新私も頑張りますので、nonさんも頑張ってくださいね！応援してやす (2017年8月16日 16時) (レス) id: 5afe51ca08 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - うぉおぉお！！最っ高でしたー！見させていただきました！凄く良かったですよーー！ (2017年8月14日 20時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
チョコマシュマロ(プロフ) - 最高でした！ (о´∀`о) (2017年4月8日 8時) (レス) id: 3e9931ebd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：交差点プリン x他3人 | 作成日時：2016年7月28日 22時
