類別授業 ページ20
はぁ…全く騒がしすぎるのもアカンでー…と今吉くんは絡んできた男子達から視線を外し、私と目が合った。
「!….」
今「Aちゃん、おはようさん。」
「お、おはよう今吉くん…。」
そのやり取りを見てまたあと男子達が何やら今吉くんにいちゃもんつけていたが、今吉くんは全く相手をせずに
こちらを駆け寄ってきた。
今「なぁ、Aちゃん、類別名簿見たんか?」
「見たよ、なんか同じ類だったね…」
今「なんやその反応…わしは嬉しいっていうのにそんな落ち着かれたらわし悲しいわぁ…」
と分かりやすそうに項垂れるので慌てて答える。
「全然嫌じゃないよ…!むしろ、一緒の類ですごく嬉しいよ……!それよりも驚いちゃって…
ただ去年は違う類だったのにどうして今年は一緒の類なのかなぁって思って…」
それを聞くと彼はニタリと笑い
今「ふぅん…Aちゃんもすごく嬉しい様で良かったわ。」
「あ、まぁ知らない人と一緒になるよりは今吉くんがいた方が安心するし……」
慌てて私がそう付け足すと彼は満足したようで今年の類別に関しての説明をしてくれた。
今「今年わしとAちゃんが一緒の類に慣れたのは理系の中に倫理政経をとる人とか、文転した人がおったからだと思うでー、」
「あれ、じゃあ去年は…倫理政経が選べなかったんだっけ」
今「クスクス、そうやで…自分で選んだのに他の教科何があったとか覚えてないん?」
相変わらずやなぁ…と笑う彼。
「う、自分がとる教科の所しか見てなかったから…!」
今「はいはい、そうやなー…って事でわしとAちゃんは元々取ってる教科自体は同じやったけど去年はその人数が多すぎて類が別々やったっちゅうことや」
「な、なるほど…」
今「理由が分かった所で、授業始まる5分前やで?」
「あ、ほんとだ。」
今「ほんじゃ、E類に行きますかぁ、Aちゃん。」
何やかんやで私達は教室に向かったのだった。
教室に入ると矢張り、彼と一緒にいたせいかクラスの顔なじみが私の方を見ていた。
う、弁解した方がいいのかな…なんか今吉くんにも悪いし…
そう考えていると何やら今吉くんが私に手招きした。
なんだろうと近付いてみる。
すると耳元で
今「気にする必要なんてないから。な…?」
と声を掛けてきた。
しかし、それを見た周りの人達はよりザワついてしまった。
ニヤリと笑う彼。
この人、確信犯だ……!
でも気にしないようにと席につく。
すると今吉くんが隣の席に座ってきた。
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らん - めちゃめちゃ面白いです。続き楽しみにしてます。 (2020年4月18日 0時) (レス) id: aab03e3535 (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 続きを楽しみにしてます(^^)v (2019年9月29日 19時) (レス) id: b10b7fd267 (このIDを非表示/違反報告)
さそり - 良かったです!!更新、ゆっくり頑張ってください!体調に気をつけて。 (2019年9月23日 8時) (レス) id: 1ae7afba2c (このIDを非表示/違反報告)
オリオン - めっちゃおもろいですね!ボクこの作品ハマりました!体調に気をつけてください!更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2019年7月22日 12時) (レス) id: 31d58ddee1 (このIDを非表示/違反報告)
桃欄 - ハーイ、僕は桃欄でーす☆((殴……ゴホンッ!…この作品、良いですねー!僕もこんなの作って見たいものですね〜あ、体にも気をつけて更新頑張ってくださいね!夏は暑いので、熱中症に注意ですよ!^^では、最後まで読むつもりですので、更新ガンバ!です! (2019年7月20日 17時) (レス) id: 7fb4496ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:吐楼 | 作成日時:2019年5月11日 18時