席替え。 ページ2
今吉翔一。
バスケがとても上手く、さらに勉学も劣ることなく出来る。
また、人の表情や仕草から相手の気持ちを読み取ることにすごく長けている。
そのことから彼の友人はよく彼を『サトリ』と呼んでいるらしい。
高校２年生の秋、クラスの席替えで今吉くんと席が隣になった。
元々男子とはあまり話したことが無いため毎回隣になる男子については友達に聞く。
友「まぁ、彼についてはこのくらいしか知らないかな」
「そっか、ありがと。」
友「Aも毎回私に聞いてくるけど、今回の今吉くんは人気者なんだから少しは彼のこと知ってるんじゃ無いの？」
「あはは…いやー、トコトン自分と関わりのない人には、興味無くて…」
友「そうだね、Aっていつも本読んでたり音楽聴いてるもんね」
そうなのである。
別に人付き合いが苦手ということではないのだが、自分と関わりのない人は無意識に線を引いてしまうのが私の癖であり、短所なのである
「ねね、席替えっていつから？」
友「今日からだよ」
「え？」
てっきり明日からかと思っていた私は呆然とする。
友「wwwいつ気づくか見てたけどまさか明日からかと思ってたの？先生言ってたじゃん！」
「そうだったっけ？」
全く身に覚えがない。
朝のホームルームが始まるまであと10分弱、まだ少し早いが新しい席に戻るとしよう。
『ガタッ』
前回の席よりは少し後ろで黒板が少し見えづらい、しかし、寝ていても先生には気づかれない良い席。
あっという間に3年生、つまりは受験生になる。
はぁ…勉強したくないなぁ……。
そんな事を考えていると同時に私の隣の席に今吉くんが来た。
朝部活の帰りなのかジャージを着て手にはタオルを持ち、額は少し汗ばんでいた。
今「お！もうちゃんと席ついとんのか？」
真面目やなーと微笑む彼。
「うん、特にすることもないしね。」
今「そういうてもまだ10分前やで？」
「先生入ってきて慌てて座るのもよくないかなーって…」
今「それもそうやな。」
今吉くんはいつも関西弁で話している。
中学までは大阪にいたからその時の名残だそうだ。
彼が荷物の片付けをしているのをぼーっと見ていたらそれに彼が気づき、話しかけてきた。
今「一応まだホームルーム始まるまで時間あるし、自己紹介でもせえへん？」
首を少し傾けて私に提案する。
「自己紹介なんて高校入学以来…」
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らん - めちゃめちゃ面白いです。続き楽しみにしてます。 (2020年4月18日 0時) (
レス) id: aab03e3535 (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 続きを楽しみにしてます(^^)v (2019年9月29日 19時) (レス) id: b10b7fd267 (このIDを非表示/違反報告)
さそり - 良かったです！！更新、ゆっくり頑張ってください！体調に気をつけて。 (2019年9月23日 8時) (レス) id: 1ae7afba2c (このIDを非表示/違反報告)
オリオン - めっちゃおもろいですね！ボクこの作品ハマりました！体調に気をつけてください！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！ (2019年7月22日 12時) (レス) id: 31d58ddee1 (このIDを非表示/違反報告)
桃欄 - ハーイ、僕は桃欄でーす☆((殴……ゴホンッ！…この作品、良いですねー！僕もこんなの作って見たいものですね〜あ、体にも気をつけて更新頑張ってくださいね！夏は暑いので、熱中症に注意ですよ！^^では、最後まで読むつもりですので、更新ガンバ！です！ (2019年7月20日 17時) (レス) id: 7fb4496ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吐楼 | 作成日時：2019年5月11日 18時
