嫌な予感っつーものはなんでこう当たるのかね ページ20
神「それにしても遅いアル。お腹空いたアル」
新「Aさん、どこで道草食ってるんでしょうね?」
銀「今日は早く帰るって言ってたのにな。真選組に電話すっか。また総一郎くんに拉致られてんのかも」
Aがなかなか帰ってこないことに、俺は何故か物凄い不安に駆られていた。
別に帰ってこないことなんて前にもあったし、あいつのことだから大丈夫だとは思うけど。
銀「あー総一郎くんいる?え?お風呂?じゃあテメーでいいわ。A知らねぇ?」
電話に出たのはクソマヨ。
Aの居場所を聞くも知らねぇの一点張り。
総一郎くんにも確かめてもらったものの、知らねぇと。
銀「ちょっとその辺探してくるわ」
新「僕たちも行きますよ」
銀「Aが帰ってきた時、誰もいなかったら寂しいだろ。飯でも食って待ってろ」
新「あ、はい」
とりあえず、あいつが立ち寄りそうなところから…
土「万事屋。A、いたか?」
銀「いねぇ。ほんとにそっちじゃないの?」
土「総悟に聞いたがほんとに知らねぇって。なんか嫌な予感しねぇか?」
銀「さすが、大人の多串くん。俺も嫌な予感感じまくっちゃってんの」
土「…最近、またあの鬼兵隊が来てると噂が立っていた。ザキに調べさせてるところだが」
銀「あの眼帯野郎また地球に来てんの?それは厄介だな」
土「まさか、高杉に誘拐されたとか?」
銀「…あいつ、前にAのことえらく気に入ってたからな」
土「マジかよ。じゃあもう…」
銀「かもな。お宅の彼氏さんは危機感ってものがないのか。そんな噂があんなら暗い中一人で帰さねぇだろうが、普通」
土「それはすまん。こっちは総動員で必ず助け出す、だからテメーは大人しく」
銀「うちの可愛い子が連れ去られて大人しくしてるわけねぇだろ」
土「じゃあ、一人で動くのはやめろ」
銀「へいへい」
クソマヨと別れてすぐ万事屋に戻るわけない俺は、もう一つ心当たりのある場所に向かう。
晋「さすが、銀時。よくこの場所を覚えていたな」
銀「忘れるわけねぇだろうが」
晋「嬉しいよ、俺ァ」
銀「Aをどこにやった?」
晋「心配すんな。今すやすや気持ちよさそうに寝てるから」
銀「返せよ」
晋「あいつは銀時のものじゃないだろ?沖田くんって言ったっけ?そいつのもんらしいじゃないか」
銀「だからなんだ」
晋「あいつには俺がふさわしいんだよ」
82人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:浅井 | 作成日時:2020年4月27日 14時