第九話。 ページ10
「…無駄に勘のいいガキだな。」
え？何？鋼の錬金●師？あのじゃりじゃりしてるタイプのひげのおっさんの真似っすか？
「いいきゃら、なんれきじゅがなおったのきゃ、しぇちゅめいしなしゃい。」
ハァ〜、もっと発音の練習しよう…鳥肌立ってきた…。
「…俺はトクベツなんだよ！」
ウルキオはそれだけ言うと口を閉じてしまった。
特別、ねぇ…。
特別、それは普通じゃないということ。
普通じゃないということは、良い意味でも、悪い意味でも注目されてしまう。
きっとウルキオは、今まで好奇の目にさらされてきたのだろう。
今の私のように。
それをさらに深く聞くことは、きっとウルキオの傷を抉ることだ…。
「とくべちゅって、なーに？ねぇおしえてよ、ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ。」
だがしかーし、それはウルキオの事情であって、私には関係ないのであーる。
そして私は、堂々と人の傷口を抉るタイプの人間であーる。
あっはっは。
「うるせーな！それをお前に説明する義理はないだろ！」
ウルキオはふん、と鼻を鳴らしてそっぽを向いてしまう。
あらやだ、大精霊って言ってもまだまだガキんちょなのね〜。
「じゃーあ、わたちのこともおしえなーい。」
うわっ、怖っ、大学生が自分のことわたちって呼ぶとか…我ながらキモっ！！
これは由々しき問題だな…早くちゃんと発音できるようになろう…。
「は？俺がお前のこと知りたがるわけないだろ。そんなんで俺が秘密を話すと思うか？」
ウルキオは腕を組みながら私を見下すようにそう言った。
ばっかだね〜、こちとらアンタよりもすごい秘密を持ってんだよ。
「べっちゅに〜？しりたくないならこのはなちはもうおしまいってことれいいだけれしょ〜？」
私はニヤニヤとバカにするような笑みを浮かべながらそう言ってやった。
「ふん、俺がそんなワナに嵌まるわけないだろ。好きなように言ってればいいさ。」
「あ〜、しょういえば、しゃっきわたちのたまちいがどうとかいってたっけぇ？」
ウルキオがハッとした顔をする。
ふっふっふ、気づくのが遅いぜウルキオくんよぉ…。
「きみはしょれもわからないままだけど、まぁちりたくないっていうならべちゅにわたちはこのままでいいんらけどねぇ？」
ちらりとウルキオを見てみれば、うーんと唸りながら頭を抱えている。
恐らくウルキオは元々好奇心旺盛な性格なのだろう。
だから、好奇心と理性どっちを取るか悩んでいる。
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ポチ - そうだったんですね。ごめんなさい。こちらこそ、勘違いしました。明日も寒いらしいので体調には気を付けて下さい。 (2023年2月15日 17時) (
レス) id: 07a8a54005 (このIDを非表示/違反報告)
キル坊(プロフ) - ポチさん» お久しぶりです。こちらは復讐ものの小説の中に入ってしまった主人公のお話であり、この小説自体が復讐系のお話なわけではないです…。申し訳ありません。 (2023年2月15日 16時) (レス) @page27 id: a4a1b981d8 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - こんにちは。お久し振りです。こちらも復讐系ですか。私、復讐系好きですよ。 (2023年2月15日 14時) (レス) id: 07a8a54005 (このIDを非表示/違反報告)
キル坊(プロフ) - 桜都葉さん» あはは。あー、私もそのくらいしか覚えてませんよ。（※一応作者です）そもそも覚えられないような名前をしてるのがいけないんです（※名前を考えたのはこの人です）はい！更新頑張ります！ (2023年1月30日 13時) (レス) id: a4a1b981d8 (このIDを非表示/違反報告)
桜都葉 - キル坊さん» あ、なるほど。二人じゃなくて良かった。(←ちょっとコイツ罰あたり)登場人物…恥ずかしながらレオンフィーナちゃんとウルキオしか覚えてない…。神の名をすべて忘れた！なぜだ！？(←罰あたりだし、頭の容量少ないから)更新、頑張ってくださ〜い！ (2023年1月29日 0時) (レス) @page17 id: 16abf5aa00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キル坊 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okitakarum1/
作成日時：2022年12月28日 14時
