元姉さん

sister_10 ページ11

､





にこにこしていた眼鏡くんはあ､とこちらを向き



新｢Aさん達もですか？あの2人はそんな感じでしたもんね｣



と｡








そうか､2人は相変わらずだったんだな｡良かったよ｡





｢.....まぁな､昔の話さ｣

神｢あ､そうアル！なんでクソサドと会おうとしないネ？｣




本題に戻ってしまった､





銀｢誤魔化そうにもそうは行かないぜ､そろそろ言ったらどうだ｣

｢...分かった､言うよ｡























































私と沖田家はもう絶縁している｣












新｢え､絶縁...？｣

神｢エコアルか？｣

｢いやそれは節電､縁を切るってことだよ｡でもまあ､戸籍上は沖田家のままだがな｣




さっきのAは私が名乗ってるだけだ､と続ける







銀｢つまりなんだ､口先だけの縁切りってか？｣

｢言ってしまえばそうだがもう総悟達とは10年以上会っていないんだ｣





今思えばこんなにも長い間会っていなかったのか｡




(...無理もないか)






新｢どうして､｣

｢そこまでは聞かないでくれ｡...悪いな｣




しんみりしてしまった空気､少し居心地が悪い





｢だから私があの子の前に立つことは無い､総悟もそれを望んでいる｣

銀｢望んでるって...縁切ったとは言え実の姉だろ？それはねーだろ､ましてやあのシスコンだぜ？｣

｢それはミツバ姉さんのみだ､私はもうあの子の姉じゃない｣









総悟の姉としての私はあの時からもういない｡














｢これでいいか？｣

神｢まだ聞きたいこと山々だけど仕方ないネ｣



複雑な顔をした3人には悪いがこの話はもう終わりにしてもらう






｢だから君達にお願いがある



1つは依頼をきちんとこなして欲しい｡その分ちゃんと家賃代は払う










2つ目は"沖田"Aの事は口外しないこと｡私はここでAAとして生きる､これからもな｡











3つ目､普段から変装をするから簡単にバレることは無いが極力総悟達を私の前に現せないでくれ｣






質問は？と聞くと1ついいですか､と眼鏡くん





｢総悟達ってまさか真選組の人達ですか？｣

｢ご名答､近藤さんや土方､終とかの武州出身のは特にな｣





渋々納得してくれた3人








｢まあなんだ､人間ってのは大きなものを抱えて生きていかなきゃならない｡私はそれがこの沖田家との関係だったまでさ｡あまり重く受け止めないでくれ｣







それが1つとは限らないがな｡

sister_11→←sister_9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す