【d!】超能力少女と我々だ！ (ページ20)

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11話.仲間ページ20

グルッペンさん…じゃなかったグルさんは
私の『ありがとう』の言葉に
ニコリと笑顔を返してくれる。
と同時にアナウンス。
また、あのバリトンボイスが響く。
〃緊急連絡、至急総統室まで集まれ！以上〃
どうやら持っている
インカムで連絡を取っているみたいだ。

…そんなに緊急でもないと思うんですけど…
多分、私の事をその【仲間】の人達に
紹介するのが目的なんだろう。
…いい人達だといいなぁ。

gr「A後ろに隠れててくれ」
『ふぁいっ！？』何故に？
gr「いや、サプライズにした方が
盛り上がったりするのかなって…」
『お茶目！』

そんな会話をしていると、
ｶﾞﾀﾘと扉の向こうから音がした。
私はすぐさまグルさんの後ろに隠れ、待機。

聞こえてきたのは…
???「グルさん話って何や？
こっちは何処かの誰かさんのせいで
書類整理が捗らないんやけど？(威圧)」
gr「お、おう…何処かの誰かさんって
だ、誰のことﾅﾉｶﾅｰ？」
後ろで隠れているので、誰なのかは
よく分からないがかなり厳しい状況なのは
隠れている私でも分かる。
???「自分がよく分かってるんやないの？
…書類提出、終わってないよな？」
gr「♪〜♪」←口笛
…書類提出、してあげて。(切実)
その後も沢山声が聞こえてきた。
???「グルさんっ！何用や！」
元気そうな声から、
???「…グルッペン…何の話？」
落ち着いた声まで。
声の数からして十数人いることが分かる。
…多いな…。
仲良くなれたりするといいけど…。

???「で、本題はなんなん？
用も無しに呼び出すことなんてないやろ？
…しかも緊急連絡なんて。」
gr「…あぁ。…それはな…」
するとくるりと後ろを向き、グルさんは
私に小声で「出てきていいぞ」と合図。
緊張しながらも、私は後から
そろりそろりと前へと出た。

そこには沢山の人たちがいた。

金髪のサッカー少年風の人。

黒髪の赤いマフラーをつけた人。

薄紫のヘルメットをつけた人。

赤いニット帽を被った人。

青い髪の人。

…その他にも、沢山人がいた。

ぺ神も勿論、その場に居て。
sn「あ、A〜！」と
パタパタと手を振ってくれた。
緊張が和む…

…私はそんなたくさんいる人の中の
真ん中に出てきてしまったわけで。
周りからの視線が突き刺さるように痛い。
好奇の目で見られてるのが分かる。

???「グルさんこの子誰なん？」
青い髪の人は特に興味ありげに見てくる。
グルさんは率直に答えた。
gr「…新入りだ。」
一同「はぁ！！？？」