Neid ページ6
燐音side
「待ちなさい！！！」
背後から聞こえて来るそんな声に「待てって言われて待つ馬鹿はいねーよ！バーカ！」と言い返して、俺は愛馬のニキと一緒に国を出た。
この国の王子である俺が追いかけられているのはとある訳がある。
俺はこの国の王にはならねえと、そう言っただけだ。
親にちゃんと話をした。
そしたら、ぶん殴られて「貴様はこの国の王になる以外の運命は無いのだ」なんていうから、城を飛び出した。
それだけだ。
ちょっとした反抗期じゃねえかよ。
「ったく、国王様は大変ですねえ。」
そう悪態をついたのが最後の引き金となったらしく
国の皆の目が変わった。
俺を追いかけて捕まえようとして来る。
とはいえ、小さな頃から何度も何度も抜け出している俺なので、この国から他国へ行く道など腐るほど知っている。
森を抜ける道、地下から行く道、城下町をまっすぐ突き進む道に一歩手前で曲がる道。
ああ、俺って割とこの国のこと知ってんだなあ。
やっぱり、こんなワクワクはこの国だけじゃもったいない。
思い立ったが吉日、俺はもうこのまま逃げ切ってしまうことにした。
ここから国の皆を巻き、逃げ切るには森を通るのが手っ取り早い。森を通れば俺たちを隠してくれる木も沢山あるし、何より隣のコズミック王国はうちの国よりかなり治安が悪く、
そして俺の国とかなり仲が悪い。
逃げるにはここっきゃねえ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
抹茶あずき(プロフ) - うさぎ。さん» ありがとうございます！天才だなんてそんなそんな！！気ままに亀更新ですが完結まで見守ってやってください！ (2022年6月26日 11時) (
レス) id: 48ffd5edd8 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ。(プロフ) - 物語を作る天才ですか……？私もラプンツェルが好きなのでとっても嬉しいです!!更新頑張ってください!!続き楽しみにしてます！ (2022年3月26日 19時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
