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Flucht ページ7

燐音side

そしてやっと森を抜けて、隣の国に辿り着いた。


森を抜けてすぐにあるところは所謂貧民街、と呼ばれる場所なので、コズミック王国の恥晒し、と呼ばれて放置されている。







放置されているが故に検問等も無いし、隣接しているのはコズミック王国と仲の悪い俺の国なので、入ってくる奴はいないと、監視カメラの一つも付いていない。









まあそれが俺にとっては好都合な訳だ。







そのまま道に沿って歩いていく。確かここを抜ければ多少はマシな森に出れた筈なんだが、、、




「おい、あんた、天城家だな?」






「、、、誰だアンタ」




知らない奴に話しかけられた。
しかもこっちの正体を知ってる。どうして知っているのか、と思ったが良く考えれば確かに俺は喧嘩してそのままの格好で飛び出してきた訳だから、今は天城の家紋が入った服を着ている。









「天城のものがどうしてここにいるんじゃ。」
「神からのお告げじゃろう。」
「ほら、据え膳食わぬはなんとやらじゃ、据え膳じゃ据え膳。」
「食わなければのう、こんなご馳走。」




は、、、?何言ってんだこいつら。
据え膳云々はそもそもこういう場面で使う言葉じゃねえし、神とか言ってるけど、神が一体何を告げたんだよ。






天城のもの、っつってるやつだけは目がまともだが他の奴らは全員おかしい。



目はどこか虚で、明後日の方向を向いている。
それに会話が成立してるようで成立してない。






「食わなければ、何にしたら旨いじゃろうか。」
「旨そうじゃ」



まあ考えるのは後にしよう。
取り敢えず俺を狙ってるのは間違いねえんだ。




ここから早く逃げなければ、俺の命は多分なくなる。



ニキに乗って逃げようとした時、声がかかった。




「天城燐音、アンタしあわせだな」

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設定タグ:あんスタ , 天城燐音   
作品ジャンル:恋愛
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抹茶あずき(プロフ) - うさぎ。さん» ありがとうございます!天才だなんてそんなそんな!!気ままに亀更新ですが完結まで見守ってやってください! (2022年6月26日 11時) (レス) id: 48ffd5edd8 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ。(プロフ) - 物語を作る天才ですか……?私もラプンツェルが好きなのでとっても嬉しいです!!更新頑張ってください!!続き楽しみにしてます! (2022年3月26日 19時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶あずき | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年6月16日 20時

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