Aufbrechen ページ13
Aside
素敵な時間は長くは続かないと、知ってはいたけど。
やっぱり少し悲しい。
けれど、お父様に話を聞いてもらえば、きっとわかってくれるはず。
そう思っていつものようにお父様を引っ張り上げた。
だけど、そんな思いはすぐに打ち砕かれた。
「いつもありがとうございます、A。ところで話し声が聞こえた気がしたのですが、、、?それに、手が離せない用事って、なんだったんですか?自分を家の中へ入れるより大事なことだったんですか?」
まずい、これはまずい。どうしよう。怒っている。こういう時のお父様は話をするどころではない。私の話す単語なんて、泡みたいに消えてしまう。
『え、えっと、あの、それはね、訳があって、』
「訳?それは、あのクローゼットにいる奴が関係しているのですか?」
『な、何を言ってるの?クロ、クローゼットに人なんて、いる訳ないでしょ?なんでそんなこと言うの?』
「ああ、図星でしたか。でもね、そんな証言がなくとも、自分は分かっていましたよ。見ていましたし。最近外ばかり見つめているから、あれだけ言ったのにまだ外に行きたいなんてこと言ってるから、約束を破らないか注意していただけのことです。親なら当然のことでしょう?」
「そんなに怯えた顔しなくても良いじゃないですか。自分はAのことを愛しています。信じています。大人しく正直に、先程起こったことを全て話して、クローゼットに居る奴を出せばそれで許しますよ?外を眺めていても絶対に怒らないと約束します。そうしなければ、ここの窓を全て閉めて太陽なんて2度と見ることができないようにしますよ。」
怖かった。今までで一番怒っている。
何も考えられない。
息も上手く出来ない。
怖い。恐怖心だけが頭を支配する。
でも、匿うって約束した。
もしかしたら天城燐音さんは、お父様から逃げて来たのかもしれない。
それならば余計にお父様のところへ行かせるわけにはいかない。
でも、、でも、どうしよう、、、「なあ」
「さっきから怒ってるのは俺っちのせいか、厳しい厳しいお父様?」
瞬間世界がひっくり返った。
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抹茶あずき(プロフ) - うさぎ。さん» ありがとうございます!天才だなんてそんなそんな!!気ままに亀更新ですが完結まで見守ってやってください! (2022年6月26日 11時) (レス) id: 48ffd5edd8 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ。(プロフ) - 物語を作る天才ですか……?私もラプンツェルが好きなのでとっても嬉しいです!!更新頑張ってください!!続き楽しみにしてます! (2022年3月26日 19時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
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