Spiel ページ4
一彩side
ドタン!バッタンガシャガシャドーン!
うん、今日も元気そうで良かった。
『ねえ、今日はわたしの15歳の誕生日なの!一彩もお祝いしてくれる?』
僕はもちろん、という意味を込めて微笑む。
僕の1番の友達だ。
お祝いするに決まってる。
でも、あんなに慌ただしくするのは危険だし怪我をするからダメだ、という意味を込めて今度は顔を赤くして目を釣り上げて、頬を膨らませる。
『あ、一彩ったら、わたしがあんなにドタバタしてたのを怒ってるのね!女の子だからダメだよ!って』
そうだけどそうじゃないんだ、、、A
『でもね、大丈夫!わたしは女の子だけど跳ぶのも走るのも慣れっこなのよ!だから心配しなくて良いわ!一彩!』
それでも危険だ、という意味を込めてもっと頬を膨らませる。
『もう、そんなに心配しなくても良いのよ!じゃあ、、、そうね、今日はわたしのことを心配しなくて良いような遊びをしましょう!』
話が逸らされた気がするのでムッとするけれど、でもAと遊べるのは嬉しいのでちょっと微笑む。
『そうね、、、何をしようかしら?一彩、何がしたい?』
それなら、、、!
『あ、、、ごめんね、一彩、外はダメなの。お父様に怒られてしまうわ。他は無いのかしら?』
まただ。またアイツの、こいつの父親、イバラ、っていうんだっけ。そいつのせいだ。Aと遊ぶのはとっても好きだけど、外に出ようと言うと悲しい目をして笑う。
僕はそんなA、見たくないよ。
でも、カメレオンの僕じゃどうしようもないから、今日もかくれんぼをしよう、って言う。
もう飽きたよ。
A、君もだろう?
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抹茶あずき(プロフ) - うさぎ。さん» ありがとうございます!天才だなんてそんなそんな!!気ままに亀更新ですが完結まで見守ってやってください! (2022年6月26日 11時) (レス) id: 48ffd5edd8 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ。(プロフ) - 物語を作る天才ですか……?私もラプンツェルが好きなのでとっても嬉しいです!!更新頑張ってください!!続き楽しみにしてます! (2022年3月26日 19時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
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