第46話"死" ページ2
敵が襲ってきたのは、ジョージが戻ってきてすぐのことだった。
私たちは所詮子供。対する相手は長年魔法を使い続けた大人。
1対3とはいえ、これだけの差があれば追い詰められるのも当然で
ジ｢さすがは死喰い人…なかなか強いな！｣
フ｢ルル、大丈夫か！？｣
｢平気！まだまだやれるよ！｣
そんなの嘘だった。私は普段こんなに魔力を使わない。難しい魔法を連続で使用すると、魔力の消費はただものじゃない。
体力の限界も近づき、少しフラッとした時だった。
別の死喰い人が現れ、私に向かって呪文を唱えたのだ。
死｢アバダケタブラ！！｣
ジ｢っ！ルル！！｣
一瞬のことだった。相手の杖先から緑の閃光が見え、走馬灯さえ見えそうだった。
でも私が見たのは走馬灯じゃなくて、真っ暗な世界だった。…いや、世界は変わってなかった。彼が視界を塞いだのだ。
｢嘘…でしょ……？ねぇ…フレッド！！｣
フレッドが私を庇ったのだ。私の代わりに、呪文を受けたのだ。
アバダケタブラ…死の呪文を。
死喰い人は満足し、その場を離れた。私は今起きたことが整理できず、その場に座り込んでいた。
フ｢ははっ…悪いなルル。お前との約束…守れそうにない｣
｢嫌だよ…死なないでよフレッド！｣
2人で出かけるって言ったでしょ？またフィルチに悪戯しようよ。そんなことを言い続けていた。
でもフレッドは首を縦には振らなかった。ただ微笑んで、私のことを見つめていた。
ジ｢冗談だろフレッド…こんなジョーク面白くねぇぞ？｣
フ｢残念だが相棒よ、これはジョークじゃないのさ｣
死の呪文の効果が表れるのが、ここまで遅いのは珍しいことだった。だからどこかで、淡い期待をしていたのかもしれない。
フ｢ルル、お前といられてよかった…ありがとな｣
｢…フレッド？フレッド！！｣
そんな期待は儚く砕かれた。私のせいでフレッドは死んだのだ。
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死喰い人…ヴォルデモートの手下
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あかりんご(プロフ) - とても面白いです！続きが気になります！これからも頑張ってください！ (2018年10月8日 23時) (
レス) id: 8a249ad083 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが気になります^_^ (2017年3月23日 13時) (レス) id: 5050a4539b (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 続編おめでとうございます!!無理なさらずに頑張ってください。いつまでも待っていますよ！ (2016年10月21日 22時) (レス) id: ace2d2c526 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ - 続編おめでとうございます！これからも頑張ってください、応援してます！ (2016年9月29日 19時) (レス) id: 447834dc3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セプト | 作成日時：2016年9月28日 23時
