【進撃の巨人】私がオトされる筈がない！

オトす宣言？ ページ4

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「エルヴィン団長さん、
私と付き合ってくれませんか？」



「…………ん？」



　書類をパサリと落として、
眉を上げ、目を見開いている団長さんに、
私はニコリと笑いかける。
……動揺しているご様子だ。
まぁ、出会っていきなり『付き合って』
何て言われたら誰でも驚くがな。



「……ハハッ。君、面白い子だね。
……エルヴィンで良いよ」



　お？ いきなり脈有りか？ 呼び捨てにする何て、
当たり前の事じゃ無いからな。……もうオトせた？

オトせたとしたら、案外チョロイ人間だったな。
あの余裕そうな表情は見間違え？




「……ガーネット、俺をオトそうとしているだろう？」



「…………！」


　急に私を呼び捨てにしてきた上、
一人称が『俺』になり、
何よりオトそうとしている事がばれたので、
心臓がドキッと弾んだ。



　目線も反らさずジイッと私の素振りを
堪能するかの様に見て来るので、上手く反らせず、
金縛りにあったかの様に動けなくなる。



「……お前に俺はオトせないよ。……逆に俺がオトすからな」


　そう言って、彼は落とした書類を手に取り、
口元だけでニヤリと笑みを浮かべる。


　……ほう。その自信は何処から出て来るのだろうか。
面白い。断ったら私のプライドが許さないから
その勝負、受けて立とう。



「……望む所だよ。エルヴィン」




　左手で手を振り、ニコリと作り笑顔を愛想良く振り撒き、
私は団長室を出ていった。

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