＊。５ ページ6
「あ、あのっ！！」
「…！」
自分でもびっくりするほど大きな声が出た。普段からこのくらい頑張れよ、自分。
私の声で、その人はこちらを見た。体が大きいからか、異様な迫力に思わずひっ、と小さな悲鳴が出た。
足が震える。
ひるむな、自分！！と心で唱えた。
「…あ、いたんだー」
「さ、最初からいました。」
「小っちゃすぎて気づかなかったー」
その言葉に、思わず固まる。周りのくすくすと笑う声が聞こえ、カァと顔が火照った。
何も人前で言わなくても…
この人は、ほんとに氷室君と友達なのだろうか？
そんなことを思っていると…
「…あんたさぁ、キノコみたい。」
「…は？」
「ほら、髪形とか。」
私は肩までついた少し長めのボブカットだ。おまけに髪も栗色だが…
…この人には、デリカシーがないのだろうか？
羞恥心でどうにかなってしまいそうだった。
「ひ、氷室君は先生に呼ばれています。」
「えー。遅れたら俺まで雅子ちんに怒られるー。」
そういいめんどくさそうに顔ををゆがめる彼。そんなの私に言われても困る。
…まぁいいか。
＿＿これ以上話すこともないので、呼びかけをしようと立ち去ろうとした瞬間。
「てかあんたさぁ、顔見えない。前見えてんのー？」
「…え。」
今確信した。この人はデリカシーのクソもない。
ついいらいらした口調になってしまう。とはいっても、声が小さいので迫力はないが…
「こ…これが落ち着くんですっ。もう図書室閉めるので、出てっ＿＿」
「前髪長すぎ〜お化けみたーい。」
＿＿考える暇なんてなかった。
振り向いた時には、彼の手が自分の顔の前に急接近していた。
そして、私の何倍の大きさかもわからないごつい手が前髪に触れた。
そういえば、氷室くんも手が大きかった。バスケしてる人はみんなそうなのかな？そんな思いが頭をよぎる。
いや。
怖い…っ。
頭の中を支配していたのは『拒絶』
そして＿＿＿＿＿＿＿
「やめて…っ」
＿＿＿パシッ
「…！」
「…ぁ」
部屋に乾いた音が響いた。
気が付けば、彼の手を思い切り払っていた。
.
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莉弥(プロフ) - これ、なまえ変換きかないんですか？？ (2016年3月25日 0時) (携帯から) (
レス) id: aa7d841247 (このIDを非表示/違反報告)
水島リツ(プロフ) - ミユウさん» あざます…ｗコメントわざわざありがとう＾＾＊ (2015年5月2日 0時) (レス) id: 1b884eaa7e (このIDを非表示/違反報告)
ミユウ - 二人ともイケメンだし、主人公いい人だし…それに話の展開とかも結構好きだよd(￣ ￣) (2015年5月1日 23時) (レス) id: f62038dd2e (このIDを非表示/違反報告)
奏*(プロフ) - るーしーさん» はいいっ！！頑張ります！頑張らせていただきまっすｗｗコメントＴｈａｎｋ ｙｏｕ (2014年8月28日 16時) (レス) id: 1b884eaa7e (このIDを非表示/違反報告)
るーしー(プロフ) - 楓ちゃんがたまに今吉さんに見えますww 完結まで読ませていただきます！頑張ってください！ (2014年8月28日 14時) (レス) id: 4558271b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水島リツ | 作成日時：2014年7月1日 20時
