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*。40 ページ43

紫原side


「…あ」

目の前の彼女が、顔を真っ青にして今にも倒れそうだった。
でも、それはこっちも同じ。

今の状況を一言で表すなら__




最悪。



目の前で室ちんは、無表情で立っていた。


「…2人は、付き合ってたんだね」
「…っちが」

「じゃあ、何で?今何してたの??」


その言葉に、キノコさんが黙る。
というか、言葉が出てくなくて、焦ってるみたいだった。



…あーあ。

俺って、結局。


キノコさんを悲しませてばっかじゃん。



「…敦も、早く教えてくれればよかったのに」


そう言い、俺に微笑む室ちん。
けど、いつもの笑顔と違う、

嫉妬や妬みが詰まった。


嫌な笑顔。




「…っ」

今にも泣きだしそうな彼女。

なんで?

あんだけ誓ったのに。





もう悲しませないって_





「あーもう」




_どうすればいい?




「勘違いもいい加減にしてよ、室ちん」





_どうすれば。





「そもそも、付き合ってないしー」




_彼女が泣かずに済む?






「ってゆーか、この人、ほかに好きな人いるし。」
「…ぇ」

「ちょ、紫原くん!?」



呆然とする室ちん
顔を真っ赤にする彼女。









__あぁ、


なんだ。あるじゃん。

簡単なことなのに、


なんで、今まで気づかなかったんだろう。





「俺、今キノコさんのキューピットなんだよねー。」

「…あの、いいかげんに」

「んで、俺が協力する代わりに、キノコさんが俺にお菓子くれるの」

「…それ以上は、止めてください。」



だんだんと、声が低くなる彼女
けど、知らんふりをした。





ごめんね、
これがホントの最後だから。





「__誰か知りたい?」

「っ止めて!!」



君を泣かせるのは。





































「室ちんなんだよ」

「キノコさんの好きな人。」









そうだよ。



嫌いになれないなら。





嫌われちゃえばいいんだ。

奏*の部屋→←*。39



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莉弥(プロフ) - これ、なまえ変換きかないんですか?? (2016年3月25日 0時) (携帯から) (レス) id: aa7d841247 (このIDを非表示/違反報告)
水島リツ(プロフ) - ミユウさん» あざます…wコメントわざわざありがとう^^* (2015年5月2日 0時) (レス) id: 1b884eaa7e (このIDを非表示/違反報告)
ミユウ - 二人ともイケメンだし、主人公いい人だし…それに話の展開とかも結構好きだよd( ̄  ̄) (2015年5月1日 23時) (レス) id: f62038dd2e (このIDを非表示/違反報告)
奏*(プロフ) - るーしーさん» はいいっ!!頑張ります!頑張らせていただきまっすwwコメントThank you (2014年8月28日 16時) (レス) id: 1b884eaa7e (このIDを非表示/違反報告)
るーしー(プロフ) - 楓ちゃんがたまに今吉さんに見えますww 完結まで読ませていただきます!頑張ってください! (2014年8月28日 14時) (レス) id: 4558271b77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水島リツ | 作成日時:2014年7月1日 20時

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