*。28 ページ30
in家庭科室
「はぁ…」
ため息を漏らすと、楓ちゃんに心配された。
なんとなく流れで、相談に乗ってもらうと___
「…あのバカ。でかいくせに、脳みそはからっきしか」
「…楓ちゃん。怖いよ」
彼女は相変わらず紫原くんには辛口だ。
ちっと軽く舌打ちをし、イラついた表情を見せた。
「…っと、それで?ナツは仲直りしたいんか?」
「…うん」
「なるほどなー」
「ほっとってもええんちゃう?」とめんどくさそうに顔をしかめる彼女。
作りたてのカップケーキを「うま」とつまみ食いした。
でも__
「私が怒らせたのかもしれないし…」
「…や、それはないやろ」
「え…なんで?」
「なんでも!」
そういい、ガタっと椅子から勢いよく立ち上がった。
そしてビシッと私に指をさす。
「よし、ナツ。
このカップケーキ、今からあの巨人に渡してこい」
「…巨人になっちゃった←___っえ!??」
「まだバスケ部やっとるやろ。」
「むっ、むりむりっ。すっごく気まずいのに!!」
そう言い、首を勢いよく横に振る。そんな私の頬を楓ちゃんはつねった。
「あほ!!」
「い、いひゃい…」
「そんなこと言いよったら、一生仲直りできへんで?!」
「…っ」
紫原君と仲直りできない?
そんなの__
「いあっ!(嫌っ!)」
「よしっ、行って来い!!」
…どこの青春ドラマだ←
そう思いながら教室を出た。
*
「…しっかしなぁ」
_ナツのこと、避けてるってことは
「気づいたんか。あいつ」
”自分の気持ち”
「さぁて…」
おもろくなってきたやんか。
*
き、緊張する…
体育館の前で、お菓子の袋を握りしめ突っ立っていた。
うちのバスケ部は、割と強豪だったはずだ。
…邪魔、かもしれない。
練習終わるまで、外で待ってようかな。
そう思った瞬間___
「やめろ、お前らっ!!」
___!?
体育館の中で、そう叫ぶ声がした
さっきの緊張など吹っ飛んだ私は、無意識に体育館の扉を開けていた
そこには、
胸ぐらをつかまれた氷室君と、
「だからぁ、
最初から大嫌いだって言ってんじゃん!!」
___え
「キノコさんのこと」
そう叫び、氷室君に罵声を浴びせる彼の姿。
*
63人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
【黒バス】お前に壁ドン in学校or校外【日替わり】
貴「先…生。」 ?「何だ?」 貴「これ。ダメでしょ。生徒との恋愛だなんて。//////...
もっと見る
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉弥(プロフ) - これ、なまえ変換きかないんですか?? (2016年3月25日 0時) (携帯から) (レス) id: aa7d841247 (このIDを非表示/違反報告)
水島リツ(プロフ) - ミユウさん» あざます…wコメントわざわざありがとう^^* (2015年5月2日 0時) (レス) id: 1b884eaa7e (このIDを非表示/違反報告)
ミユウ - 二人ともイケメンだし、主人公いい人だし…それに話の展開とかも結構好きだよd( ̄  ̄) (2015年5月1日 23時) (レス) id: f62038dd2e (このIDを非表示/違反報告)
奏*(プロフ) - るーしーさん» はいいっ!!頑張ります!頑張らせていただきまっすwwコメントThank you (2014年8月28日 16時) (レス) id: 1b884eaa7e (このIDを非表示/違反報告)
るーしー(プロフ) - 楓ちゃんがたまに今吉さんに見えますww 完結まで読ませていただきます!頑張ってください! (2014年8月28日 14時) (レス) id: 4558271b77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水島リツ | 作成日時:2014年7月1日 20時