【カゲプロ】そんなもん、効かねぇよ (ページ16)

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第十四話ページ16

エネ「おっはようございますっっ!!」

A「おぉう...!お前は朝から元気だな...」

朝の夢のこともあり、元気の無い私に気を使ってくれているのか

普段なら来ない時間に出てきてくれた。

エネ「皆さんもうリビングで待ってますよ！早く行きましょう！!」

ガチャン

キド「! 遅かったな、悪いが先に食べてしまったぞ」

リビングには各自朝食が終わってのんびりしている皆がいた。

A「あぁ、遅くなってすまない。

私もご飯、もらっていいか?」

コトン

キド「ほら、焦らず食べろよ」

そういって少し微笑んだキドに少し母性を感じた。

A「ありがとう!キドはお母さんみたいだな」

今日の朝食にはワカメの味噌汁。

私の大好物だった。

小さい頃に一度だけ飲んだ

本当のお母さんの味噌汁。

優しくて、どこか安心する味の。

そんなことを思い出していると、ふと涙が溢れそうになった。

それを隠すように味噌汁を啜る。

ポロ

A「!!」

何故か涙が溢れて視野がぼやける、その間から私に驚いているであろう

皆の姿が微かに見えた。

A「へへっ、...悪ぃ...」

私は残りの味噌汁を飲み干すと

涙を隠すように早足でリビングを出た。

キド「_______________.....無理するなよ」

すれ違ったキドにそう言われて

また泣いてしまった私は

なんかちょっと格好悪ぃな。