dear for you. (ページ12)

今日:22 hit、昨日:34 hit、合計:78,866 hit

. ページ12

Hikaru

翔太は次の日学校休んで一日寝てたけど、中々回復しないであんまり体を起こせないまま、

やってきてしまった次の透析の日。

やらないわけにはいかないから、たまにんって唸って起きてんだか寝てんだかも分からない翔太を車に乗せて、

病院連れてって目黒の所へ。

まだ熱もあるしご飯まともに食べれてないから、病室で諸々の点滴して様子見ながら透析して貰うことになった。

翔「んっ…いやぁっ…痛いのっ………」

照「痛いのごめんね、ちょっと頑張って動かないで。ひー手繋いでるから。」

ちっちゃい頃から針刺し苦手だし体調悪いのも相まって目うるうるの翔太の手を握って、

その間に目黒に必要な薬を入れて貰う。

照「ごめんね、頑張ってるの知ってるんだけどね…」

ぎゅっと顔歪めて頑張るのは小さい頃から何にも変わんなくって懐かしいけどどこか切ない。

いやぁぁぁって泣いてた翔太を抱っこして三人であやしながら半ば無理矢理点滴とか薬飲ませて、

にぃにいたいのいっぱいだからきらい!って言われてたのもついこの間に感じるな。

まだまだちょっぴり泣き虫な翔太だけど、本当にでっかくなったなって一人で思った。

.

目「ちょっと落ち着いたっぽいんで、そろそろ透析始めますね。様子見ながらで。」

照「んっお願い。翔太頑張ろうな。」

暫くしてうとうとしてきた翔太にゆっくり透析の針が刺されていく。

この前より体調は良くないだろうから、色々慎重に診ながらだけど思ったより落ちついていて、

始まって30分位、特に気持ち悪くもならずに穏やかに眠れてて一安心。

ラ「あの～先生今ちょっと来れたりします?ステーションで先輩が用事あるみたいで……」

こっちも漸く一息つけた頃看護士のラウールが急に部屋にきて、何かと思えば俺のお呼びだし。

今日は一応休みだったけど、いつも翔太のこともあって早退とか許して貰ってるし仕方無いよな。

目「良いっすよ、今安定してるし俺ついてるんで。」

目黒に後を託してちょっとだけって翔太の猫っ毛を撫でて病室を出て、
　

ステーションで諸々看護士さん達とカルテの確認。

でもそんな穏やかな時間一瞬で、

ラ「大至急戻って下さい!

…………翔太君がっ!」

次に呼ばれて目の当たりにしたのは、

目黒に呼吸器当てられてぐったりしている翔太だった。