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64- 復讐の拳法家編 ページ27

「お前軟高生か」

「あ?誰だお前」

寝坊は良くない、そんな事は当然のことだ
何故ならこんな風に、チンピラとか関わったらやばそうな奴に絡まれるからだ。

遅刻の常連である俺でもこうなると反省はする、この時だけなんだけど

柔道着を着た巨漢の男は俺を見下ろしギロリと睨みつけてきやがった。

「ミツハシって知ってるか、いや!知り合いか?」

「…」

どっちだ、いやあっちだろうけども
たまに俺の時があるから確認は大切だ、下手に向こうに擦りつける訳にもいかない。
絶対これをネタに集られるからな

少しの間悩んでいると、無言を肯定と捉えたのかニヤリと口角を上げ笑った男が拳を振りかぶった

「知り合いか、そうか…喰らえや!!」

「うおっ!?あぶねーな…」

こういうことが多いからか不意打ちに強くなった気がする。
慣れっていうのは恐ろしい、相手の鉄拳を掴んだまま引き寄せ金的をしながらそんなことを考えた

「んごぅ…!」

「…立ったら、ソレもう使えねーようにすんぞ」

チ◯コを指差してそう伝えると目を潤ませ肩を震わせた、最強の脅し文句かもしれないな
相手をよく観察してみると、何かスポーツをやっているらしく身体はゴツく筋肉量がすごい。
まともに相手せんでよかった

「ミツハシのせいで…うちの道場は…看板下ろしたんだぞ!」

「泣くなよ…こんな公衆の面前で大の男が泣いたらいかんヨ、ほら落ち着け?」

泣き出した強面の男に肩を貸し、近くの公園のベンチへ座らせ鞄にあったコーヒーを情けで渡してやった。
優しい男はモテる

「…お前いい奴だな」

「せやろ?何で泣き出したのヨ、話してみんしゃい」

「実はな…」

赤坂流道場へ道場破りに行って倒され看板を下すことになった、トドメを刺したのが三橋…
あの2人俺が転校してくる前随分と面白いことしてたのね…

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作成日時:2019年10月4日 23時

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