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「あのトゲトゲ…」

「伊藤くん?」

「それ、其奴は瞼切って目潰しして使いモンになんねーようにしたのによォ…その後に出てきたあの野郎卑怯なんだよ」

「目潰し?それって血の目潰しだーって瞼切ったの?え、君スポーツマンだよね?嘘デショ」

ギリギリと歯を擦り合わせて怒れる彼の発言にびっくりして聞き返すとキョトンとした後笑いながら答えた。

「嘘じゃねぇよ、前見えなくて変なところ殴りまくってたしな」

「はァー!?…テメェもヒキョー者じゃねぇか!」

「え?」

「あーあー同情して損したぜ!」

飲みかけの缶コーヒーをぶん取り投げ捨てる
遠くでカラン、という音が響く前に顔面に正義の鉄拳を食らわせた

「騙しやがってこの野郎!俺はお前と話さなきゃ間に合ったんだぞ、なァ?」

鼻を教え目をパチパチとしている兄ちゃんにメンチ切りながら近く
若干白目になってる気がするがまぁいいだろう、この人ビビってるし

「強面の男慰めてましたなんて…公欠にもなんねーだろうが!」

座り込んで丸見えの弱点を蹴り上げ、悶絶しているところを踏みつけた
男のあそこは痛い、最近身を以て体験させられたことだ。

痛みで気絶した男

「よし、貴様はわさびの刑に処する」

何かあった時の為に学ランの裏ポケに入れていたわさびのチューブを取り出し鼻の穴に突っ込む


ブチュ〜ッ


一本使い切り、この後男が取るであろうリアクションを考え思わず口元が緩む

「ケケケケッ…苦しめ苦しめ」

「A何やってんだ?」

振り返ると、眠た気な目を擦り大きな欠伸をしながら立っていたのは金髪

「おー三橋くん、学校どうしたの」

「今から行くんだヨ…つーかそれ誰」

「道場破りだってよ」

「なんだそれ」

「お前の知り合いだろ?今は俺の敵だけど」

完全に伸びている男の顔を覗き込む三橋
全然誰かわからないらしい

「…わさび足りなくね?」

「一本しかねーの」

「ここに5本ありますが」

顔を見合わせる。
いい笑顔で気を失っている男へ向かい口を開けさせる
ケーキに乗っている生クリームのようにたっぷりと絞り口を閉じさせる

「いやースッキリした」

「アイツ何処かで見たことあるよーな、ないよーな…」

顎に手を当て考える三橋に鞄を持たせ、歩き出す
学校面倒臭いしこの後どーしょうかと考えながら歩いていると首に回される腕

「どこ行くんだよ、学校いかねーの」

「…行く」

前の学校じゃ考えられなかっただろうな
誰かと遊んだり、登校したりするなんて

「転校してよかったわ」

「おー?よく分からんが良かったな」

注意※読んでね→←64- 復讐の拳法家編



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作成日時:2019年10月4日 23時

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