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「あの〜…私、アイって言うんですけど…今から私とデートしません?」

「エッ…今から学校っすけど…」

「一緒にサボりたいなって…」

開久との乱闘から数日、平和を取り戻した俺の日常は少しずつ変化していた。
まず、1つ
三橋に約束した一週間奢りが残り2日となったこと
そして2つ
やたら告白されるようになった、ラブレターも伊藤くんほどではないが貰う
現在彼女のいない俺としては嬉しい、嬉しいが

(なんっっでブスばっかりなんじゃ!)

俺も京子ちゃんや理子ちゃんのようなマブイ女を連れて肩で風切って歩きたい…しかし、声をかけてくれるのはブスばかりだ。

そのおかげが爽やかな笑顔を作る事が得意になりつつある。

今も優しくいえばぽっちゃりな女子から声をかけられ足止めを食らっている最中だ。
極めた笑みを浮かべてなんとか断ろうとするも、この子は今までの子と違いなかなか折れてくれない。
だんだん顔を引きつってきた

「ごめんネ、俺学校大好きだからサボりとかちょっと…」

「いつも遅刻してますよね?授業サボってますよね?私じゃダメなんですか?こんなに大好きなのにAさんのお家の電話番号も住所も今日のパンツの色も知ってるのに?」

なんでパンツの色まで把握されているだろう
俺が履くパンツは綺麗じゃないと耐えられないから干している物をすぐに履くって事がバレてるのかな、否そこじゃねぇ!

「そういうのは犯罪になるのでは…」

「どうしてそんなこと言うの!」

その時俺の背後から男の大絶叫が聞こえた
振り向くとそこには絶望の2文字を顔に浮かべた今井くんとチビが
いきなり肩を掴まれ、凄い力で揺さぶられているせいで気分が悪くなってきた

「何故お前がモテているぅぅぅ!!!」

今井くんの余りの叫び声に先程までしつこく引っ付いてきていた女子は逃げていった。

揺さぶるのをやめさせるため手を挙げギブアップを表すも今井くんの暴走は止まることは無かった

朝食が出そう

「今井さぁん!その人吐いちゃいますよ!」

慌てて仲裁に入ってくれたチビ太くんの後ろに隠れつつ今井くんと距離を取る
滅茶苦茶威嚇された、怖い

「チビ太くん、俺は何かしたのかな」

「いえ…あ、俺谷川です」

「俺はA、よろしく」

「谷川ァ!何仲良くなっているんだ、ソイツは敵だ!」

「今井さん…女の子にモテないからってモテる男を僻むのは恰好悪いっすよ」

「そーだぞ今井くん、男の嫉妬は見苦しいって前も言ったデショ」

「…どうして俺はモテないんだ!」

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作成日時:2019年9月7日 1時

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