16話 ページ17
貴方サイド
するとふわっと僕の身体が浮き上がった。
「……へ？」
「いやぁ、主の身体は本当に小さいなぁ！」
「岩融！？」
「その感じだと、体重も軽いん？
ちゃんと食べてます？」
明石の問いに答える。
「食べてるけど……なんで？」
その問いに、一期と江雪が答えてくれた。
「……弟達を守ってくれたからです」
「私達は……和睦の道を選びます」
「ああ、分かったよ。取り敢えず、降ろそうか」
「でもそうしたら逃げるやん」
「その前に高い！怖い！」
本音を口に出すとああ、と納得したように頷く。
「では、私が運びましょう」
「ん、そうしてくれへん？このままじゃこの人、昇天しそうやしな」
岩融が僕を一期の腕に渡す。
「……確かに軽いですな」
そのまま部屋に連れて行かれる。
部屋に着き、床に降ろされる。
「ねえねえ、僕自分で手当て出来るから」
「貴方の傷は背中に有るんですよ？手は届くわけないし、誰かが手当てしなければなりません。我儘言わないでおとなしくしていてください」
辛辣な言葉を言われる。
なるほど、一期はまだ僕を認めてないって事か。
これ以上刺激しないよう、素直に従う。
「服、背中まで上げてください」
言われた通りにやるが、傷口に障り上手くできない。
すると一期が手を貸してくれた。
「すみません、配慮していませんでした」
そして治療された。
隠していた傷は見逃されたようだ。
「……本当ですよ。弟達を守ってくれた事への感謝」
僕は一期を見る。
「私は、貴方の事を認めます。
しかし、それは人として、という意味です。
前任者の所為で、私は審神者殿を信じれません。
貴方は、身を犠牲にして弟達を守ってくれました。
すごく嬉しくて、信じたい、主って呼びたいんです。
でも、まだちゃんと信じきれません。
審神者殿、こんな私を待っててくれますか？」
切なそうな声音で言う一期。けれど、その想いはしっかりと伝わった。
「……もちろんだよ。僕は待つよ。それに、無理しなくて良いよ」
一期は顔を上げる。
「無理して主って呼ばなくて良い。自分のペースでやれば良いんだよ」
「……ありがとうございます」
そう言った一期の顔は晴れ晴れとしていた。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千本桜 - とても面白かったです！これからも更新頑張ってください！！お体ご自愛くださいね(*´ω`*) (2018年3月18日 13時) (
レス) id: e733f5adaf (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - ブハッwwwwwちょっwww腹筋がwwww笑いが止まりませんでしたよwww……嗚呼、腐れ見習いはとりあえず張り付けにからの生き埋めにしてあげないとですねぇ…？( ^ 言 ^ ) 更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2017年9月1日 5時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 面白いです！早く続きが読みたいです！更新、頑張ってください！あ、くそ見習いには、死よりも辛いお仕……制裁を！！ (2017年8月31日 11時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか - 面白いwww最後思いっきりくつろいで居ますよね！更新頑張って下さい応援してますwwwやばいっwww腹筋がw (2017年8月13日 18時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
柚希 - 闇鍋って刀剣達もですね(゜゜;) (2017年5月20日 14時) (レス) id: 24182f5998 (このIDを非表示/違反報告)
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