【ツイステ】ヒロイン嫌いなお嬢様♪〜第三幕〜

3-48話♪ ページ48

その日はメリーさんがメレンゲクッキーに凄く時間をかけてくれたおかげで帰りが遅くなった…

それにしても最近バスケ部の方にも顔をあまり出せていないわね…どうしましょう


　


…いえ、先に"あの作戦"を実行するのがいいわね。
神城に要点は伝えてあるわ。問題はどのタイミングで騒ぎを起こすかね

あまり頻繁に騒ぎがあっても逆効果だもの


どうしたものかしら…

＿＿＿＿＿＿＿＿


翌日の放課後


アズ「Aさん」

『あら、アズールさん！どうしましたか？』

アズ「実は来月からイベントを企画しておりまして…そこで出すスウィーツについて、ぜひ女性であるAさんに評価をしていただきたくて。このあとモストロラウンジに来ていただけませんか？…あなたのお墨付きともなれば集客率も上がりそうですしね」ﾎﾞｿ

さては最後の方に言ったのが本音ね？


『本当ですか？それはとても嬉しいことですね。私、甘味が好きでして…』

アズ「そうですか、それはありがたい！あぁ、あなたと仲の良い…メリーさんでしたか？彼女も誘ってはくださいませんか？」


…なんて理由をつけて断ればいいかしら
"あの作戦"のためにはまず、アイツだけが私を嫌う状況を作らなくちゃいけないのに

あ、そうだ


『あー…メリーさんは最近、その…あまり体調が優れないようでして。これからお見舞いに行くところなんです』

アズ「…そうだったんですね」

『しばらく安静にしておいた方がいいと思うので、メリーさんはお気になさらず。』

アズ「病人に無理をさせるわけにもいきませんしね…では二時間後、モストロラウンジでお待ちしています」

『えぇ、ありがとうございます！』


今日、メリーさんは欠席

でもそれは調子が悪いんじゃないのよ？
「あ、あのね？ちょっと…学校行きたくなくて、あはは…べ、別に嫌なことされたとかいじめられたとかじゃないから！！」
って感じでね…

確かに疲れたのなら休むのがいいと思うわ

酷いことをされたのなら泣けば良いわ

けれどね、あなたは自分に非があるのを認めていないだけよ。

この世には苦労して生きている人が沢山いる
あなたは苦労させる側よ




もちろん、私もね



別に良い子なら友達になっても良いのよ？
神城みたいな子

けれどここに来る子はちっとも可愛らしくない




みーんな牙を剥き出して


こちらを食い殺そうとするただの魔物









友達になるか

魔物として殺されるか…


メリーさん








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