《限界メンバー》彼らと過ごす日々2

気付いてよ　kn ページ8

学パロです〜、knさんの口調掴み切れてません…

kn視点

窓際の席は本当に当たり、寝てても大抵バレないし暖かい日差しが丁度いい。

元から聞く気もない授業に飽きて黒板から窓の外へと視線を移す。

グラウンドでは何処かのクラスが体育を行なっていた。数名の顔を見ればどうやらAがいるクラスらしかった。

つい姿を探してしまっていて我に帰る。知らないうちに意識してることに恥ずかしさが込み上げる。

「(アホくさ〜、何でこんなんになるんだろ。Aのことになるとすぐ調子狂うんだけど。)」

頭をガシガシと掻いて落ち着こうとしたが髪が変に乱れてしまっただけだった。

窓の外をもう一回見るとAの姿を発見した。そんな些細な事だけで嬉しくなる。

友達と楽しそうに話していていざ走る番となると体力が無いのかすぐにダウンしていた。

馬鹿だなぁとクスクス笑う。頭は飛び抜けていい彼女は運動は得意ではないし苦手な方だと言える。

いつも俺にマウントとってくるけどこの事なら俺の方が上だな〜と優越感を覚えた。

今度その事についていじってやろうとか色々考えていると授業は終わりの時間に近付いていた。

彼女のクラスも解散になったのかゾロゾロと校舎へと入っていく。

その時彼女がふと上を見上げてきて目が合った。
やばい、見てたのバレたかも。

目を逸らしてももう遅いしどうしようとか迷っていれば何も気にした様子もなく此方に手を振ってきた。

呆れて控えめに手を振り返せば満足した笑みを浮かべてクラスの人の後について行った。

人の気持ちも知らないで呑気だなぁ、まあ俺が言えたことではないかもね。

授業終了のチャイムが鳴ったのは俺の欠伸と同時だった。

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