《限界メンバー》彼らと過ごす日々2

悪夢を覚まして　yk ページ7

すいません！キスマのしてみたされてみたの方はネタが全く思い浮かばないのでまた今度投稿します…
待たせてしまう事になり本当に申し訳ないです。


最近の夢は虫に蝕まれてる、なんて面白くもないギャグを思い付いてくだらなくなり失笑する。

まだ巫山戯たことを考えられるだけ精神は保てていると思う。

しかし恐怖や不安は取り除かれてはいない。迫ってくるサソリや追い払ってもまた湧いてでる羽虫を鮮明に覚えている。

こんなとこで無駄に記憶力の良さを発揮しないでいいのに…

カタカタと震える手を抑えて彼の部屋の扉を叩いた。時計は夜中の2時を指していて普通なら迷惑な時間だが彼にとっては寧ろ今が行動時間帯だろう。

「んー、どうした？」

案の定すぐに部屋から出てきた。柔らかな雰囲気に充てられ暗く染まっていた心は落ち着きを取り戻した。

『嫌な夢見ちゃって寝れないんだ、良かったら一緒に寝てくれない？』

そう言うと彼は快く受け入れてくれて一緒にベッドに寝転がった。

触れ合った肌から感じられる体温、握られた手から伝わる力。それらは私がちゃんとここに存在していることを示しているようで。

もう悪夢の中ではなく現実の世界であると理解させてくれる。

その事実に安心し目を閉じると、先程までの恐怖は忘れ直ぐに思考は微睡みで停止していく。

『焼きパン、ちゃんと側にいてね』

声は返ってこなかったが握る手の力が強くなり確かな安心感と共に眠りに落ちた。

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