ともだーちー【月永レオ】 ページ6
「じゃあ、おじゃましま〜す…。」
「そんなにかしこまらなくていいんだよ?」
彼女はくすくすと可愛らしく笑った。
最近お友達になった月永ルカちゃん。今日は彼女のお家で勉強会(という名の女子会)だ。
「ほら、じゃあ中入って!ちょっと汚いけど…。」
「いや、汚くないよ!?私の部屋より全然綺麗…。」
部屋に上がると、二人だけの女子会が始まる。いっぱい飲んで、食べて、おしゃべりして…。
・
楽しくお話していたが、気が付くともうさっきから二時間もたっている。
とういうことで。
「…ね、るかちゃん、おトイレってどこかな?」
「あ、ごめんね、気づかなくて!えっとね、出て左に曲がって突き当りだよ!」
「ごめんね、ありがと。」
いや、気づかなくって全然いいんだよ。むしろ気づかないでください。
若干足がしびれていたけれど、とりあえず立って部屋から出る。
確かに視線の先に『TOILET』と書かれたプレートのかかったドアがある。
よし、見つからなかったら膀胱の危機だったからわかりやすくて助かったぜ←
ごん
「ぅふッ…。」
小走りで行こうとしたら、途端に聞こえる鈍い音。そして額に鈍痛。
思わず呻き声を上げてうずくまる。
「…え、あ、ご、ごめん。」
「…いえ、大丈夫デス。お気になさらず。」
初めて聞く少し高い声に驚きながらも答える。恐らく男性だ。お父さん?
それでも自分に痛い思いをさせた相手の顔は気になるもので、どんな表情をしているのか見てやろうと考えた私は、ゆっくりと顔を上げた。
鮮やかなオレンジ色の髪色は、彼女と同じ。
そして玉虫のように輝く瞳は、私を釘付けにした。
…これは、イケメンだ。
「君は…Aちゃん、かな?」
「え、はい、そう…です。えっと…。」
「あぁ、ごめんね。オレは月永レオ。ルカの兄です。」
「あ、お兄さんでしたか!ルカちゃんお兄ちゃんいるなんて話してくれたことなかったので…。」
「へぇ、そうなんだ。ルカと仲良くしてやってね。」
「!は、はい!」
元気よく答えると、レオさんは嬉しそうに笑って、部屋に入ってしまった。
うわわ、なんかかっこいいなぁ…。これは、ずっと一緒にいたら惚れてしまいそうだ。
…ダメダメ、友達のお兄ちゃんなんだから!
…あ、トイレいこ。
私はトイレへ駆け込んだ。
(…あれがAちゃんかぁ。まぁいいこそうだな。ルカたんにお兄ちゃんかっこいいね!とか言ってくれないかな。)
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誘宵(プロフ) - すみません!リクエストいいですか?できたらでいいんですけど(おともだーちー)の続きが見たいです! (2018年9月4日 18時) (レス) id: 5537d07d79 (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - マイさん» リクエスト誠にありがとうございます。当方、伏見の小説をかいている途中なのでそのあとになりますが、よろしければかかせていただきます。 (2017年1月1日 21時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
いーち(プロフ) - マイさん» はい、わかりました!ではその旨を伝えておきます。リクありがとうございました! (2017年1月1日 21時) (レス) id: 11ee66640a (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - いーちさん» あ、ごめんなさい!そー言う意味か。作者様の名前ですね!えぇ〜そうですね!まめだいふくもち様でお願いします!! (2017年1月1日 21時) (レス) id: dcde0ec6da (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - いーちさん» えーっと、とりあえず鉄虎君が出てきたらなんでもいいです!お願いします! (2017年1月1日 21時) (レス) id: dcde0ec6da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめだいふくもち/いーち x他1人 | 作者ホームページ:http://ない
作成日時:2016年8月12日 23時