鬱です、まじ鬱です。・前篇【高峯翠】 ページ28
愕然。
そんな言葉がぴったりだ。
衝撃。
がつん、と頭が殴られたような、そんな感覚。
わやわやとしている周り。ふらふらとした足取りで、その群衆の中から出てきた。
４月。出会いの季節。なのに…
「なんで私、別れをしなきゃいけないわけ…？」
クラス分けで、思いを寄せている高峯翠くんと違うクラスになってしまった。
全然明るいはずなのに、周りが暗く見えてくる。小説とかでそういう表現あるけど、ほんとなんだね。
「お、A！今年もクラス一緒だぞ、よろしくな！創とは離れちゃったけど、Aとは一緒でよかったぜ！」
「あぁ、友也かぁ、そっか、一緒のクラスだね、よろしくね。」
「…どうしたんだよ、お前。急に元気なくなったな。どこか悪いのか？」
「うぅん、ちょっとおなか痛くて…ちょっと保健室行ってくるね。」
そこから、心配する友也を振り切って逃げてきた。
心配してくれるのは嬉しいけど、でも今は放っておいてほしい。
おなか痛いなんて嘘。保健室なんて行かないけど、でも、風に当たりたかった。
・
・
桜はもう散りかけていて、少し味気ない景色。
私は一人でポジティブになろうとしていた。
気付けばいる、なんてことにはならないのは残念だし寂しい。
けど、流星隊のレッスン見れば普通に会える。で、友也もいるし。
「なんも心配することもない…かも？」
ほら、あえない時間とかで愛が深まるとかいうし。まぁ私の翠への愛だけだけど。
…ていうか、まぁクラスどっちみち隣だし、会いに行こうと思えばいつだって会える。
…うん、別にいいかもしれない。
去年と違う人も今のクラスにはいるだろうし、もっとほかのひとと仲良くなれる。
…大丈夫だね！
私はここで無理やり自分を納得させた。
風に吹かれて、散っていく桜がきれいだ。
その景色を見ていたら、また少し元気になった気もする。
「よし…行くか！」
友也への言い訳の口実も決めたことだし、私はさきほどとは打って変わっていい気分で自分のクラスへむかった。
・
今年のクラスは、私が少し苦手な桃李くんとも一緒のようだ。
でも、これをきっかけに仲良くなれたらいいかもな。
「おいA、プリント回してくれよ。」
「おぉっと、ぼーっとしてたや。すんまそん。」
「すんまそんじゃねーよ、しっかりしてくれよ？」
「友ちゃんもプリント回してないんだぜ？」
「おま、人のこと言えないじゃん(笑)」
鬱です、まじ鬱です。・後篇【高峯翠】→←あなたとふたりきりの(後)【朔間凛月】＿＿＿桜羽さまリクエスト
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誘宵(プロフ) - すみません！リクエストいいですか？できたらでいいんですけど（おともだーちー）の続きが見たいです！ (2018年9月4日 18時) (
レス) id: 5537d07d79 (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - マイさん» リクエスト誠にありがとうございます。当方、伏見の小説をかいている途中なのでそのあとになりますが、よろしければかかせていただきます。 (2017年1月1日 21時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
いーち(プロフ) - マイさん» はい、わかりました！ではその旨を伝えておきます。リクありがとうございました！ (2017年1月1日 21時) (レス) id: 11ee66640a (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - いーちさん» あ、ごめんなさい！そー言う意味か。作者様の名前ですね！えぇ〜そうですね！まめだいふくもち様でお願いします！！ (2017年1月1日 21時) (レス) id: dcde0ec6da (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - いーちさん» えーっと、とりあえず鉄虎君が出てきたらなんでもいいです！お願いします！ (2017年1月1日 21時) (レス) id: dcde0ec6da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめだいふくもち/いーち x他1人 | 作者ホームページ：http://ない
作成日時：2016年8月12日 23時
