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なんなんですか。・前篇【葵ひなた】 ページ21

すがすがしい秋晴れ。

しかしそんなものは紫外線を心配する私にとっては邪魔なものでしかない。

まぁでもそれは百歩譲って許せる。

ピッピ、なんていう行進のホイッスルが校庭に鳴り響く。



「リレーやりたくないよぉぉぉぉ…。」



本日、体育祭です。本当にいい体育祭日和でございます。

照りつける日差しは私の肌をじりじりと焼いていく、そんな日。

百足競争?騎馬戦?組体操?そんなものは別にいいんだ。だって私一人目立つわけじゃないもん。

問題はリレー。

運動のできない者を容赦なく大衆の目に晒すという、悪魔の競技。

学年でも五本の指に入る足の遅さを誇る私は、もうどうしようもない。

さっきからため息しか出ない。



「大丈夫だよ、A。私も足おっそいし!」



あはは、なんて笑いながら気楽に言う友人の言葉にも、今は笑えない。

いや、お前は遅くもないだろうが!



しかも私は丁度10番目の走者。ゼッケンをつけなければいけないうえに、私と同じ走順の人はバスケ部、陸上部とかそんな運動部たち。

ここに無力な帰宅部入れるとかなめてんの!?

そんな愚痴もむなしく、入場。









パァン!


競技開始を表すピストルが鳴らされた。

途端に野次や応援の声がどっと音の波になって私を襲う。

あぁ〜やりたくないぃ…。

もういっそめっちゃ早いか遅いかにしてくれ、頼むから。

絶対に競らないで、お願いだよ…。




で、そんなこと考えてたら、もう9番の人が走り始める。

だから私も慌ててトラックに出た。



周りの人たちは体をほぐしたりしている。

ひぇぇ何コレ怖い…。



しかも、全然とびぬけてない。

しかも今は、1,2位争いだ。

ちょっとぉ、これ私ムリでしょ…!?

クラスのみんなが、『あ、終わった』みたいな顔してるの、見なくてもわかっちゃう。



わーわーと響く声が嫌で嫌で仕方なくなって、私はぎゅっと目をつむった。

なんなんですか。・中篇【葵ひなた】→←貴方がどこにいても、【月永レオ】___茉里沙さまリクエスト



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設定タグ:あんスタ , 短編集 , あんさんぶるスターズ   
作品ジャンル:恋愛
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誘宵(プロフ) - すみません!リクエストいいですか?できたらでいいんですけど(おともだーちー)の続きが見たいです! (2018年9月4日 18時) (レス) id: 5537d07d79 (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - マイさん» リクエスト誠にありがとうございます。当方、伏見の小説をかいている途中なのでそのあとになりますが、よろしければかかせていただきます。 (2017年1月1日 21時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
いーち(プロフ) - マイさん» はい、わかりました!ではその旨を伝えておきます。リクありがとうございました! (2017年1月1日 21時) (レス) id: 11ee66640a (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - いーちさん» あ、ごめんなさい!そー言う意味か。作者様の名前ですね!えぇ〜そうですね!まめだいふくもち様でお願いします!! (2017年1月1日 21時) (レス) id: dcde0ec6da (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - いーちさん» えーっと、とりあえず鉄虎君が出てきたらなんでもいいです!お願いします! (2017年1月1日 21時) (レス) id: dcde0ec6da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめだいふくもち/いーち x他1人 | 作者ホームページ:http://ない  
作成日時:2016年8月12日 23時

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