にひゃくはちじゅう。 ページ41
白夜 「咲ちゃんの荷物はもう運ばれてるから、後で確認しておいてね。」
咲 「すいません、ありがとうございます。」
白夜 「それじゃあ大広間に向かおう。もう皆揃ってる筈だから。」
咲 「……はい。」
歩き始めた白夜さんの少し後ろを、若干俯き気味に歩く。大広間に近付くにつれて、ドクンドクン、バクバクと、心臓が大きく弾んでいく。
白夜さんは大丈夫だよ、と言ってくれるけれど、やはり緊張してしまう。でもきっと、私よりも刀剣の皆の方がもっと複雑な心境なんだろう。
私が此処を去ってから顕現された刀剣たちなら尚更だ。
どうしよう、なんて言おう。まずは謝罪?いや挨拶?謝罪なら何だろう、土下座するべき?なんてぐるぐる考えているうちに、大広間に着いてしまった。
白夜さんは「俺が先に入るから、名前呼んだら入って来てね。」と言って、大広間の扉を開けて入っていってしまった。
もう、後戻りはできない……!
と、なんとか決心を固めることができたその時、「咲ちゃん、おいで。」と中から声をかけられた。
咲 「はい。」
勇気を振り絞って、大広間に足を踏み入れたその瞬間、パンパンパンッと何かが弾ける音が聞こえてきて、ふぁさっと私の頭に何かが掛かった。
手に取ってみると、それはクラッカーの中から発射されるキラキラと光るあの紙だった。状況を理解する前に、バッと顔を上げた私は、目の前に広がる光景に、肩をあんぐりと開けることしかできなかった。
「「「「おかえりなさい!!!!」」」」
こんな事、あって良いのだろうか。
ううん、あって良いはずが無い。だって私は罪を犯してしまった者なのだから。だから、こんな事をしてもらって、喜ぶ資格は無いんだ。無いのに_____、
この頬を伝う涙は何だろう。
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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 碓氷時雨さん» なんですって?! ごめんなさい即刻直します!!本当にありがとうございます!そしてすいません! (2020年2月8日 21時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - 「にひゃくろくじゅうに」の所で清光が清松になってますよ! (2020年2月8日 20時) (レス) id: d4ecd76fec (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 愛が止まらない人さん» ありがとうございます!応援して頂けると本当に力になります!頑張りますね! (2020年1月13日 16時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!!頑張ってください!!!!! (2020年1月13日 10時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 絵里奈さん» ありがとうございます!受験も作品も、若いからこそ出せる熱量で頑張っていきます!今作品でも何卒宜しくお願いしますね! (2020年1月13日 8時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月12日 21時