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にひゃくななじゅうきゅう。 ページ40

side Minarai





咲 「なんで、貴方が……!」





 私を受け入れてくれる本丸が有ること自体、とても信じられなかった。なのに、なのに……、白夜さんの本丸が私を受け入れてくれるなんて、考えられるだろうか。





白夜 「迎えに来るって、言っただろう?」





 そう言って白夜さんは、にかっ、と眩しいくらいの笑顔で笑った。あの時、私と最後に面会した時に言った“迎えにくる”は、こういうことだったの?

 私の隣に背筋を正して立っていた政府の役人の人が、白夜さんに一礼する。





茅野 「白夜さま、本丸の皆さんを説得できたのですね。」
白夜 「あぁ、時間は掛かったけれど、ばっちりだ。」

咲 「嘘、私と同じ建物で暮らすなんてことを、許してくれるはずがない……」
白夜 「咲ちゃんの言う通り、皆は君のことを許していないよ。」
咲 「じゃあ、なんで……」





白夜 「だから、だからこそ、ちゃんと罪を償うんだよ。審神者見習いとして、皆を助けるんだ。本当の咲ちゃんを、皆に見せるんだよ。」
咲 「…………ッ!」





 どくん、と胸が波打った。

 私は無意識に、罪から逃げようとしていたのだろうか。彼らが私を許してくれるはずなんてない、一緒に過ごすなんて彼らは嫌がるに決まってる。
 なんて表では言っていたし、思っていた。けれどそれは、罪を償おうとしていなかった証拠だ。彼らが私に対して持っている気持ちを理由にして、私は……、









白夜 「大丈夫、俺がついてるから。」









 「行こう。」と白夜さんが手を差し伸べる。

 本当に良いのだろうか、私なんかが、この人の手を取っても良いのだろうか。



 _____違う、取らなきゃいけないんだ。





 もう、逃げちゃいけない。









咲 「……はい!」









 ガシッ、とその手が掴まれた。

にひゃくはちじゅう。→←にひゃくななじゅうはち。



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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 碓氷時雨さん» なんですって?! ごめんなさい即刻直します!!本当にありがとうございます!そしてすいません! (2020年2月8日 21時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - 「にひゃくろくじゅうに」の所で清光が清松になってますよ! (2020年2月8日 20時) (レス) id: d4ecd76fec (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 愛が止まらない人さん» ありがとうございます!応援して頂けると本当に力になります!頑張りますね! (2020年1月13日 16時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!!頑張ってください!!!!! (2020年1月13日 10時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 絵里奈さん» ありがとうございます!受験も作品も、若いからこそ出せる熱量で頑張っていきます!今作品でも何卒宜しくお願いしますね! (2020年1月13日 8時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月12日 21時

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