【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士参。 (ページ29)

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ひゃくはち。ページ29

A 「神力に、ですか……？」

白夜「そう。けれどやはり、千年以上生きていた三条派や源氏兄弟、古備前の二人や鶴丸ほどになると、効き目は０に等しいみたいだ。

だが、まだ生を受けて短い、まぁ俺や幕末あたりの刀剣とかだと、すぐに影響を受けてしまう。
Aちゃんが生まれたのは南北朝あたりかな。だから、効き目は薄くとも彼女の術にかかってしまったんだよ。」

そこまで話すと主さまは、お茶を一口飲むと、先ほどよりも真剣な顔つきで「そして＿＿」と続けた。
きっと、ここから先が本題なのだろう。

白夜「こういった霊力の持ち主が使う術は、身体に残りやすいものと言われている。

一度祓ったからといって、術が全て解けたわけじゃないんだ。俺はよく覚えていないんだけど、この前、見習いに何かされたんだよね？
きっと、というか確実に今Aちゃんの身体には術のカケラが残っている。」

白夜「最初は小さなものだけれど、時が経つにつれてゆっくりゆっくり身体全体に影響は広がっていく。

Aちゃんの場合、本体にかけられていないから刀剣破壊というのは無いかもしれないけれど、いざという時に身体が動かせなくなる可能性がある。」

つまり……、私の身体には見習いの術が残っており、いつかは身体全体を蝕むほどになるということだろうか。

主さまは刀剣破壊の心配はないと言うが、もし戦場で身体が動かなくなってしまったら、ということを考えると…………。

かなり不味い、ということか。

白夜「そんなに不安に感じなくても良いよ。複数回のお祓いをすれば良いだけの話だし、三日月の神力のお陰で、残っているといってもほんとに少し。

これくらいなら、俺でも祓うことができる。」

そう言って主さまは、一枚の札を引き出しの中から取り出し、祝詞を唱えた。

札に描かれている文字１つずつが淡い光となって私の中へ吸い込まれていった。

白夜「…………。うん、これで術、穢れといわれるものは全てとり除けたと思うよ。

もしも次、可笑しな術にかけられたら、すぐに俺を呼ぶんだよ。」

A 「はい、ありがとうございます。主さまっ！」

＿＿＿＿この時気付いていれば良かったのにねぇ、私も、まだまだだったって事かしら。