【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士参。 (ページ12)

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きゅうじゅういち。ページ12

小狐丸「ぬしさまっ！！！！！」

石切丸「小狐丸さん待って！！！」

石切丸さんの制止の声も届かず、小狐丸さんは稽古場を物凄い勢いで出て行った。

私が余計なこと言ったから…………！

いや、今は悔やむより後を追う方が先決ね。

A 「私追いかけます！」

堀川「僕も行きます！」

蜂須賀「俺も行こう！！」

バッッ、と稽古場を出ると、すぐそこを通りかかった歌仙さんに「廊下は走らない！」と注意を喰らうけど、速度は落とさない。

ごめんなさい歌仙さん！後でお説教されますから！

と心の中で手を合わせた。

小狐丸さんの気配を辿り、後を追う。けれど、普通なら追いつけるはずの機動差なのに、いくら走っても追いつけない。

それほどまで、小狐丸さんの中で主さまは大きな存在なのね。

大好きな “ ぬしさま ” が危険な状態に陥ってるかもしれない、そんな思いが平安生まれのおじいちゃんを動かせたのだろう。

堀川「こっちから主さんの気配がします！僅かですが小狐丸さんの気配も！」

蜂須賀「慎重に行こう、見習いが何処にいるか分からない今は。」

首を縦に振って、気配を殺す。

いつ見習いに遭遇しても良いように、いつ襲われても対処できるように。

堀川くんを先頭にして進んでいく。すると、一室の前で堀川くんが止まった。

耳を済ますと、中から声が聞こえてくる。

堀川「それじゃあ、開けますね。」

蜂須賀「頼む。」

堀川くんの手が襖に掛かった、その時

歌仙「コラ君たち！！！注意されながら廊下を走り続けるとは何事だ！！！！！」

堀川「ぅわあっ？？！！」

蜂須賀「！！！！！」

A 「あ、主さま無事ですか？！って、小狐丸さん？」

突然の歌仙さんの声に驚いた堀川くんが襖をスパーンと勢いよく開いた。

そしてそこには、かすり傷一つ付いて居ない、特に異変も感じられない主さまと、主さまにすりすりと擦り寄る犬みたいな小狐丸さんの姿だった。

小狐丸「ぬしさま、ぬしさまぁ……。」

白夜「ねぇこれどーゆーこと？！」

堀川「いや、えっと」

蜂須賀「何というか」

A 「こちらも理解しきれていませんわ。」