【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士参。 (ページ11)

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きゅうじゅう。ページ11

小狐丸「私の気で術を破りましょう。」

石切丸「ありがとう小狐丸さん。」

小狐丸「貴方は後始末もありますからね。」

はっはっは、と笑いながらいとも容易く黒い煙を粉砕した小狐丸さん。

えっ……、いつのまに神気放出してたの。
そりゃ確かになんか部屋の空気澄んだかなぁとは思ったけれど！

こんな数秒間で終わるものなの？？！！
息切れ一つしてないわよ小狐丸さん！

長生きって凄いのね、と感動さえ覚えた。

すると、パタリと国俊が倒れた。

慌てて駆け寄ると、顔色は見違えるほどに回復したようには見える。

けれども、未だ苦しそうな顔で呼吸を繰り返している。

石切丸「心配しなくても大丈夫。術の残骸のようなものがまだ残っているんだ。本当に僅かだから彼の神気だけでも十分に壊滅できる。

だが今の彼には、回復するだけの神気が無い。今から私がやるのはその無い分だけの神気を少量ずつ彼に注ぐこと。
最初は少し変かもしれないが、時が経てば、私の神気は彼の神気に侵食され、完全に彼の神気になる。

_______では、行くよ。」

国俊の身体に手をかざした石切丸さんは、浅く深呼吸すると本当に少量ずつ自分の神気を国俊に流し込んでいる。

苦しそうな表情は安心しきったような安らかな寝顔に、呼吸の方も追いついてきたようで、状態はどんどん良くなっている。

そしてついに、国俊の両目が開いた。

愛染「…………！そうだあの見習い！！」

蜻蛉切「見習いがどうかしたのか？」

愛染「あの見習いが俺に！！俺に…………あれ、思い出せねぇ！！」

石切丸「やはり、あの術が打ち破られた時、証拠を残さないように記憶を抹消したのか。」

小狐丸「厄介ですね……。」

A 「国俊、本当に何も覚えてない？」

愛染「あぁ、見習いが俺になんかした、ってのは覚えてる…………？

いや、本当に見習いだったのか？」

A 「そう、もう考えなくて良いわよ。混乱してしまうから。

でも、主さまは、大丈夫なのかしら？」

私の言葉に、その場の空気が凍ったような気がした。