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「ほら、温かい紅茶でも」
「お、お構いなく・・・」
あの後なぜかシンドバッドに首根っこ捕まれて、先ほど声が漏れていた部屋へと連れていたれた。暗くてよく見えなかったが、どうやら彼の自室らしい。招かれた途端に気を遣ってくれる男を横目に、座るよう強制された大きなソファに縮こまる。な、なんでわざわざ連れてこられたのだろう。というか、先ほど部屋を出て行った女性はいいのだろうか。いわゆる、その・・・そういう色沙汰な関係なのではなかったのだろうか。では、何故突然慌ただしく部屋を出て行ったのだろう。ああ、ダメだ。考えれば考えるほど謎が出てきて 何が何だかわからない。
「マハラガーンは楽しんでいただけたかな？」
「え、あ、は、はい。食べ物もおいしかったです」
「それはよかった。・・・なんだか今日はやけに よそよそしいんだな？」
「はぇ！？い、いえ。そういうわけでは」
思わず敬語表現になってしまうが、仕方がないじゃないか！色沙汰をこの目で見たことは初めてだったし、その、相手がシンドバッドだということも何だか・・・。しかしこの動揺が彼に伝わってしまってはいけない。そう、いつも通り接しなければ
「って、え？」
瞬間、彼によって身体を優しく倒された。流石は王宮といったところか、座っていたソファは寝転がっても十分なスペースがあり、ゆったりと くつろぐことが出来そうなくらいだった。しかし問題はそこではない
「シ、シン、なんで」
「今日は宴だ・・・誰も邪魔しようとは思わないはずだ」
「いや、返事になってない」
「君こそ人の部屋の様子を勝手に覗き見なんかして、何をするつもりだったんだ？」
びくりと体が揺れる。や、やっぱりばれていた。シンドバッドと見知らぬ女性が部屋にいるのを目撃したこと。「ご、ごめんなさい。覗き見するつもりじゃ・・・」なんて力なく謝罪すると、細められた瞳を向けられ 覆いかぶさってくる男。近づいてくる彼を退かそうと、そのたくましい胸板を両手で押さえ、必死に押し返すが ビクともしない。・・・うそでしょ？
「イタズラする悪い子猫ちゃんには、お仕置きが必要かな・・・？」
そう言い放ったシンドバッドからは、さっき私が飲んでいたものと同じ種類のお酒が香った。
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めぐ♪(プロフ) - 完結したんですか？！もし続きがあれば更新してくれると嬉しいです！この小説好きなんで頑張ってください！！ (2017年1月8日 14時) (
レス) id: ca0d9f6759 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。亀更新ですが、ゆっくりお付き合いいただけたら幸いです(*^_^*) (2016年6月25日 13時) (レス) id: 29317d202f (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2016年6月20日 22時) (レス) id: 339c76f228 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 三毛猫さん» コメントありがとうございます。これからも楽しく拝見して頂けるよう、精進して参ります！ (2016年5月22日 23時) (レス) id: de8a6904d2 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - この小説、好きです！これからも、頑張って下さい!!応援しています！ (2016年5月21日 15時) (レス) id: c41dbc4875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ | 作成日時：2016年5月15日 12時
