�� ページ21
「ジュダルとA、知り合いなのか・・・？」
「知り合いっていうか・・・二度と会いたくなかったけど、一応そんな感じかな」
「へぇー。まぁそれは別にどうでもいいけど、なんでジュダルがシンドリアに赴いてきたわけ？炎兄に、僕のお手伝いでもしろって言われたわけでもなさそうだけど」
私がジュダルに対して良い印象を持っていない事が、瞬時に伝わったのか紅覇はそれ以上ジュダルとの関係を問いはしなかった。その代りに、さっきの爆風で体勢を崩したまま しゃがみこんでいる私の前に立ち、まるで庇ってくれているかのように紅覇もまた ジュダルに鋭い視線を浴びせた。それが意外だったのか、ジュダルは目を丸くし いつもの不気味な笑みを浮かべる。
「おいおい・・・俺は紅覇。てめぇが心配でこの国に来てやったんだぜ？」
「誰も頼んでないだろう。それに、Aは関係ないはずだけど」
部外者を巻き込むなといったようなセリフに、ジュダルは首をかしげる。それもそのはず。私は、ついさっき紅覇の探しているもの・・・シンドリアに来た理由を知ってしまった。そして、それは私にとってあまりにも衝撃的な事実だった。故に、紅覇は知らないのだ。私が自身の目的である”黒いルフを持つ少女”ということを。
しかしジュダルは違った。ジュダルは以前あった時から私のルフの色を知っているし、もっと言えば それよりも前からその事実を知っていた。だから、紅覇と なんとなく話が噛みあわない事に少々疑問を抱えた様な表情をしている。そんな二人の様子を見て、私はここで どう行動すべきか頭の中で試行錯誤をしていた。きっと間もなく、ジュダルは私が 紅覇の探している目的の人物だという事を告げるだろう。・・・いや、そうでなくともジュダルの目的も私なのだから、前のように力づくでも何とかしようとしてくると思う。それに、その上紅覇にも私の正体を明かしてしまえば、彼がどんな行動に出るかは予想がつかなかった。
・・・が、単純に考えれば紅覇もジュダルと同じ煌帝国側の人間。あいつと手を組んで二対一で私を捕えるという手段を選ばなくもない。煌帝国のマギの とんでもない力だけでも厄介なのに、その上紅覇まで応戦されたら確実に抵抗することは叶わないだろう。
そんな私の脳内を知る由もない紅覇は、背中に背負っていた黒い剣をそっと抜き、ジュダルに向かって その鋭い刃を突き付けた。
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めぐ♪(プロフ) - 完結したんですか？！もし続きがあれば更新してくれると嬉しいです！この小説好きなんで頑張ってください！！ (2017年1月8日 14時) (
レス) id: ca0d9f6759 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。亀更新ですが、ゆっくりお付き合いいただけたら幸いです(*^_^*) (2016年6月25日 13時) (レス) id: 29317d202f (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2016年6月20日 22時) (レス) id: 339c76f228 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 三毛猫さん» コメントありがとうございます。これからも楽しく拝見して頂けるよう、精進して参ります！ (2016年5月22日 23時) (レス) id: de8a6904d2 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - この小説、好きです！これからも、頑張って下さい!!応援しています！ (2016年5月21日 15時) (レス) id: c41dbc4875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ | 作成日時：2016年5月15日 12時
