R2 23話 ページ23
与えられる羞恥と屈辱と痛みに耐えきれず私が意識を手放そうとしたその時
ガシャッパリーーン
頭上で何かが割れる音がした
男4「ば、ばかな!?どうして窓から!」
男2「ここは3階だぞ!?どうやって...グボハァッ」
男1「ひぃっ...!おい!アンドレアス...ちっ、あいつどこ行きやがっドガハァッ!?」
次々と私の体をまさぐっていた手が消えていく。次第に男達の声も消えてなくなり、辺りはシンと静まり返った
?「A...」
朦朧とする意識の中、大好きなその声だけは聞き間違えようがなかった。
その声は、震えていた
貴『スザ...ク...?』
口のガムテープをなるべく痛くないように慎重に取ってくれたのは私の大好きな手。大好きなスザクだった
ス「A...ごめん...遅くなって本当にごめんね...ごめん...」
私を労るように抱き起こし、優しく優しく、まるで壊れ物を扱うかのように優しく抱き締めてくれるその温かさと匂いに私は更に涙を流す
貴『ス、ザ...ッッ!!!』
名前を呼びたいのに。ありがとうって言いたいのに。大好きだと言いたいのに。口をぱくぱくさせるだけで言葉が喉の奥から出てこない
ス「ここにいるよ...君に酷いことした人はもういないから...大丈夫、大丈夫」
スザクは自分のワイシャツを脱いで、私のビリビリに引き裂かれたブラウスの上から羽織らせてくれた
ス「とりあえずここから離れよう。Aは何も見ないで。目を閉じていて。ここの後始末は僕がやるから」
スザクは私を抱き上げると、私の頭を優しく抑えて、何も見えないようにしてくれる。私も素直にそれに従ってスザクに顔を押し付けて、きつく目を閉じる。
そうして私達は理科準備室を後にした
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れい - 応援してます、続き楽しみに待ってます! (2022年1月3日 0時) (レス) @page32 id: 231e6087c7 (このIDを非表示/違反報告)
桜喜(プロフ) - 続き待ってます、 (2021年10月17日 10時) (レス) @page32 id: abe8f9632e (このIDを非表示/違反報告)
はくあ - 楽しみに待ってます!! (2019年6月26日 1時) (レス) id: faf6172996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月5日 5時