R2 29話 ページ29
私が止めるまもなく、ミレイ会長がスザクに例の写真を手渡してしまった
貴『だめ!スザク!!』
時すでに遅し。スザクはまじまじとその写真を眺め、ふっと微笑む
ス「懐かしいね、これ。みんなでお花見に行った時のだろ?」
貴『え、そうだっけ...』
ス「そうだよ。ここで僕がAのファーストキス貰っちゃったんだから間違いないよ?」
スザクは懐かしむように目を細める
貴『ほ、ほっぺはファーストキスに入らないでしょ!?』
ス「でも額も唇も僕が最初なんだし、そんなに変わらないよ」
自分でも顔が真っ赤になっているのが分かるくらい顔が熱い。ほっぺや額にキスをするのはルルーシュやナナリー、シュナイゼル兄様にもしたことがあるけど、唇はスザクだけだ
ス「それに、今だってたくさんキス以上のことしてるんだから...そんなに恥ずかしがることないよ?」
貴『なっっ...!!!』
リ「あ、あのぉ〜...?」
スザクの蕩けるような甘い笑顔にいっぱいいっぱいになっていると、申し訳なさそうに声をかけてくるリヴァルが視界の端にいた
リ「仲が良いのはとってもよろしいですけど...ここ生徒会室なのでほどほどに...」
その言葉にハッとすると、いつの間にか私はスザクの腕の中にふわりと抱き締められ、ゼロ距離状態だった。
皆が見てる......と思うと恥ずかしさが込み上げてきて、反射的にスザクの腕から逃げ出した
ス「もう少し抱き締めてたかったのに...」
スザクは少し寂しそうに空っぽになった腕を見ながら呟く
貴『ま、また後でね!』
シャ「ねぇルル、この2人って、家でもこんな感じなの...?」
ル「俺がいたたまれない程度にはこんな感じだよ」
ミ「見せつけてくれるわね〜!」
ス「そんなつもりじゃなかったんですけどね...」
スザクは困ったように眉を吊り下げながらあははと笑う
その後みんなで腰をかけ、これから開催予定のお祭りや行事についての話し合いをしながら和気あいあいと案を出し合う。つい数時間前までの時間が嘘のように、平和で穏やかな時が流れていった
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れい - 応援してます、続き楽しみに待ってます! (2022年1月3日 0時) (レス) @page32 id: 231e6087c7 (このIDを非表示/違反報告)
桜喜(プロフ) - 続き待ってます、 (2021年10月17日 10時) (レス) @page32 id: abe8f9632e (このIDを非表示/違反報告)
はくあ - 楽しみに待ってます!! (2019年6月26日 1時) (レス) id: faf6172996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月5日 5時