17話 ページ19
なんか最後の夕食会でめちゃくちゃ疲れたなぁ...
私は大きなソファに身を投げて、さっきのことを思い出した。
シャーリーとミレイ会長が面白がって私とスザクのことを根掘り葉掘り聞いてきたり、それに真面目に答えるスザクを慌てて止めたり、全く騒がしいという顔をしながら、絶妙なところで合いの手を入れて茶化してくるルルーシュに怒ったり...。
そんなルルーシュは今、ナナリーへ良いお土産が買えたのと、余程夕食会が楽しかったのか。行きと同じくルンルン気分でバスタイム中だ
貴『はぁ...』
ス「どうしたの?ため息なんかついて」
いつの間にいたのか、スザクが私の隣に腰を下ろしてすっと私にマグカップを差し出してきた。
私は上半身を起こし、マグカップを受け取る。
この甘くていい匂いは...
貴『もしかしてココア?入れてくれたの?』
ス「さすがに1日歩き回ったら疲れるだろ?そういう時は甘いものが一番だよ」
と言ってスザクは自分のマグカップに口をつける。
その横顔を見ながら、なんでこんなに優しくて気遣いができるんだろうと、交際3年目でもスザクにキュンとする自分に笑ってしまった
ス「なに、今度は笑ってどうしたの?」
貴『んふふ〜...スザクのこと、好きだなぁって思って』
素直に自分の気持ちを口にすると、スザクは大きな目をさらにまん丸にして私の顔をじっと見たあと、笑いながら大きな手で私の頭を撫でてくれた
ス「僕も。毎日Aに恋してるよ。今日も一緒にでかけられて楽しかったしね。いつも僕に笑顔をくれてありがとう」
貴『なっ.....!?』
予想外のスザクの照れ顔と告白に、私は心臓を撃ち抜かれた気分だった。.....そんな声でそんな顔してそんなセリフ...
ス「あはは...Aったら顔真っ赤。僕としては、Aから好きって言って貰えるの嬉しいから、毎日でも言って欲しいくらいだなぁ」
貴『きっ、気が向いたら...言う...』
ス「うん...いつでも待ってるから」
チュッと軽いキスをする。ココアの甘い香りが漂って、また私達2人は笑いあった
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作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月1日 2時