我が彼氏スザク！【コードギアス】 (ページ15)

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13話ページ15

ベシッと何かに頭を叩かれる衝撃で誰かに無理矢理脳の稼働を余儀なくされる。
誰だと問うまでもないが、一応文句のひとつを言ってみる

貴『んんぅ～...いったいなぁ...ルルーシュ』

重たい瞼を上に押し上げ、電球の眩しさに多少の頭痛を覚えながら目の前で雑誌を丸めた武器を手にしている男の姿を捉え、口をとがらせてみる

ﾙ「こんな時間まで寝ているお前が悪い。スザクはもうとっくに起きているというのに、お前の惰眠を貪るクセは小さい頃から治らないな」

やれやれとわざとらしく肩をすくめるルルーシュ。
言われて時計を見ると午前10時30分を指していた

ｽ「も～ルルーシュ。そんな言い方しなくてもいいじゃないか。Aは昨日、さっさと寝ちゃった君と違って映画に付き合ってくれてたんだから」

ﾙ「言っただろう。俺は疲れていたんだ」

スザクはエプロン姿でハイハイと笑いながら私におはようと微笑み、また台所に戻るべく寝室を出ていった

ﾙ「.......大丈夫か？」

貴『へ？』

スザクが台所に戻るのを横目で確認したルルーシュは、まだ寝ぼけている私の前に座り、若干心配の色を見せながら言った

ﾙ「...映画の話だ。あれは戦争を題材にした映画だっただろう。お前、ああいうのは苦手のはずじゃなかったか？」

貴『ルルーシュ、知ってたの？』

ﾙ「当然だ。軍人からも民間人からもリアルで怖い。戦争の恐ろしさを伝えている。と評判だからな」

貴『そっか...。うん。確かに怖かったけど、勉強になったよ。戦争は悲惨なんだって』

私はルルーシュと目を合わせてハッキリ言う。
ルルーシュは紫色の瞳は少しだけ細めた後、一言だけそうか。と呟いて寝室から出て行ってしまった。
なんだったんだろう？ルルーシュのあの態度...